“100切り”を達成するために大切なポイントを、東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロに解説してもらう同連載。今回は年末年始特別編! 「普段から自分の記事のコメントはチェックしています」という後藤プロが、2024年にYahoo!ニュースに掲載された記事のコメント欄から、気になるコメントをピックアップしてコメント返しを行った。

▶「後藤悠斗プロのヤフコメ返し #1」を読む

▶「後藤悠斗プロのヤフコメ返し #2」を読む

▶「後藤悠斗プロのヤフコメ返し #3」を読む

画像: 東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロ

東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロ

後藤「クエスチョンには積極的に答えていきたいですね」

記事タイトル:

番手間の距離、100切りを目指すゴルファーはコントロールショットする必要はない!? その理由とは【100切り】

ピックアップしたコメント:

『100切りゴルファーにコントロールショットは必要ない。
ホントにその通りなんですが,私の場合PWが110ydです。でもAWが何故か80ydなんですね。
そこで100~90ydの場合PWのコントールショットになるのですが、これがなかなかうまくいかないんですね~笑
間にウェッジもう一本を入れたらいいのだろうけど、そうするとチッパーを抜かないといけないし、どうすればいいですかね~?笑』

後藤:こういうクエスチョンをしてくれたコメントには積極的に答えていきたいですね。

元記事の内容をざっくり説明すると「距離を調節したい場面の多くは短めの番手でグリーンを狙う時。となると番手間の飛距離のギャップはそもそも小さいし、グリーンは狭くても縦に20ヤードはあるから、センターを狙えば手前と奥でそれぞれ10ヤードずつ余裕がある。だからコントロールショットを打つより、手前と奥どちらがより安全かを考えて番手選択をしたうえでフルショットで打てばいい」という話でしたが、コメントの方はPWとAWで30ヤードもギャップができてしまっています。

ピックアップしたコメントには、別の方からのアドバイスがあって『3Wや5番アイアンなど使用頻度の少ない上のクラブを抜いて、PWとAWの間のロフトのウエッジを足したら良いかと思います』という内容です。

ピックアップしたコメントを投稿した方がアドバイスに返信する形で、ロフト構成が『PWが41度でAWが48度,SWが55度』であること、そして『このロフト構成だとPWとAWの間に入れるより、全部変え替えたほうが良いかなとも思ったりしています』と、さらに情報が出ていました。

結論から言うと、僕も全部替えたほうがいい派です。

14本の構成についてウェッジのロフト構成から推測すると、まずかなりロフトの立ったアイアンを使っていると思います。PWで41度ならおそらく7番アイアンくらいまでしかないモデルで、アイアンに合わせて単品ウェッジを買ったか、アイアンと同じモデルをセットで使っているのではないでしょうか。

仮に7番アイアンからのセットであれば、アイアンとウェッジで計6本。ドライバーにパター、そしてチッパーも入れているようですから、フェアウェイウッドかユーティリティで5本入っていることになります。

となると上の番手から1本を抜いてPWとAWの間に1本追加する案が思い浮かびますが、すると今度は6本同じアイアンセットのなかに、1本追加する形となり非常に「違和感のあるクラブ」となってしまいます。

だから1本加えるよりはガラッと変えたほうがいいですね。番手間のつながりを考えるなら、アイアンから変えるのがいいかと思います。もう解決してるかもしれないですけど、もしまだだったら参考にしてみてください。

後藤「もう1回強く言いたい。合わないクラブを使うのはマジで成長を妨げます」

記事タイトル:

もしかしたら“お下がり”のクラブが成長を妨げているかも!? 気を付けておきたいクラブのスペックの話【100切り】

ピックアップしたコメント:

『なに言ってるかわからない記事だな?
自分はお下がりのクラブで、ろくに練習もせずに無理矢理ラウンドデビューさせられ2週間に一度のペースでラウンドに付き合わされ3回目には98で100切り達成!以降一度も100以上叩いた事はありません。
結局はクラブは100切り程度では、何を使っても出来るんですよ!
クラブで影響が出るのはアベレージ80台になってからだと思いますよ!
まずは、100切り出来ない様な人間はクラブなんてに金をかけず練習ラウンドをしてOBや池ポチャしない様に考えてラウンドしてれば100なんて切れると思います。
それでも切れない人は残念な人ですよ!
こんな記事に騙されず頑張れwww』

後藤:自分自慢お疲れ様です。いやいやすごいですよ、ラウンドに付き合わされて3回目98、 すごいセンス! 性格が歪んでなかったらもっと上手いかもしれません。

ただ、ピックアップしたコメント自体は文章から伝わる感じの悪さからか「うーん」というリアクションが59件もついていて共感を得られていませんでしたが、コメント全体で見ると「クラブを変えたくらいでそんな上手くならないだろう。100切りレベルならどのクラブを使っても同じだ」という意見の方もそこそこいらっしゃいました。

『クラブ語る人に上手い人たいしていないですよね。』というコメントもありましたが、それはあなたの周りにいないだけです。『道具かえて100切れるなら道具でシングルにもなれるのか?』、これは100切りを目指す方向けの記事です、論点をずらさないでください。

『スクールから 新しいクラブ売りたいよね~ 笑』なんてコメントもありました。もちろんクラブを売りたいスクールはいっぱいあると思いますよ。うちも、もちろん売ってはいますけどこちらから無理に勧めることはないです。僕にインセンティブがあるわけでもないですしね。

もう1回強く言っておきたいのですが、合わないクラブを使うのはマジで成長を妨げますよ。

元記事は「お下がりのクラブ」が話のフックではありますが「自分に合うクラブを使いましょう」が本筋です。コメントで触れてくださった方もいましたが、お下がりクラブとは逆パターンで『結構振れてるのに、アンダースペックなクラブ使ってる初心者』も実際います。

100切りを目指すレベル感ならばシャフト・ヘッドの組み合わせ次第で、平気でスライスがドローになるくらいクラブで変わることもあります。合わないクラブでスライスばかり打って、ドローに変えようと頑張って練習して。でも、実は元からドローを打つスウィング自体はできていて、クラブが合っていなかったらスライスになっていただけでした、なんてパターンは全然あり得ますよ。本当に見直したほうがいい部分です。

ピンと来ていない方たちはおそらく、元からめちゃくちゃ合っているクラブに出合えていたか、そもそも合っているかどうかも気づいていないかのどちらかです。

もちろん練習すればどんなクラブだって100を切れます。ただ、練習時間がなかなか確保できなかったり、練習自体があまり好きではない方たちもいるはずです。そしていかに楽して100を切るかっていう話の中でクラブは合うものを使ったほうがいいよという話をしているわけなので。だって楽に越したことはないですからね。

「俺は練習する時間と金がめちゃくちゃあるから」と言うならどうぞしてください。ただ、それでも合うクラブで練習したほうが絶対上達は早いです。

協力/広尾ゴルフインパクト

バックナンバーはこちらから

This article is a sponsored article by
''.