会社HARADAGOLF代表取締役:原田修平

指導歴25年以上、アマチュア専門のレッスンプロとして活動し、17万人以上の登録者を誇る人気YouTuber。その持ち味は163cmと言う小柄な体格でも飛距離を伸ばせる抜群の技術力や、ポイントをおさえたわかりやすいレッスンが人気。またLDJ(ロングドライバーズ オブ ジャパン)日本大会出場経験もある。
タオルを使ってシャドウスウィング
「目的意識」を持つことで効果が爆上がりの“家練”

家にある“タオル”を写真のように結んでできる練習法!
▶この練習の目的は「スウィングのタイミングを知ること」

①アドレス>②左足の踏み込み>③右足の蹴り上げ>④フォローの順でタオルを振っていく
使うは長さ50cmほどの入浴タオル。タオルの一方の端を団子状に固く結んだら、もう一方の端を両手でグリップしてください。最初は足を揃えて立ってやりますが、手は体の前に置いて動かしません。その場でゴルフスウィングをイメージして左右に足踏みをします。すると、結んだタオルの先端が勝手に右左に揺れてきます。これが自然な体重移動のタイミングです。手を振らなくても絶対にタオルは振れてきます。これで、スウィングに余計な力は要らないことがわかります!
【目的意識①】足踏みのタイミングでタオルが背中に当たるようになる

左のように、右肩に当たってはいるが軸がぶれるのはNGだ
次に、足を普通のスタンス幅に広げます。先ほどの足踏みの体重移動の要領で、「左足を踏む」のと「右足の蹴り上げ」を上手く組み合わせるとタオルの振幅は大きくなり、速度も上がっていきます。さらにタオルの振幅を大きくしていくために、左足を踏み込みを強くすると右に振られたタオルが右肩に当たります。当たった瞬間に、今度は体の左への回転が入り、最後に右足を蹴り上げる。すると左の背中にタオルが当たります。

足の踏み込みを意識することで一連の動きが掴みやすくなる
この動きを繰り返しやっていると、タオルが右と左の背中に当たる位置や強さが安定してきます。この「左足の踏み込み」、「回転」、「右足の蹴り上げ」という動きのタイミングを覚えることがこの練習の目的になります。タオルを何処に当てるかとか、強く振るとか、そういう意識を一切持たずに、とにかく足踏みのタイミングに意識を向けることで、スウィングの始動、バックスウィング、切り返し、ダウンスウィング、フォローという一連のスウィングの動きのタイミングも分かってきます。
【目的意識②】タオルが背中に当たる直前に切り返し、“タメ”を感じる動きを体感する

結んだタオルが上がりきる前に踏み出す「カウンター」の感覚を掴もう!
もう一つ、スウィングで最も難しいと言われる「タメ」のタイミングも、このタオル振りでわります。これは、ある動作を行う直前に、その動作と逆向きの動きを入れる「カウンター動作」が入ります。先ほどの「左足の踏み込み」によってタオルが右肩に向かって振られた時に、タオルが上がり切って右肩に当たる前に、腰を逆向きに「回転」させます。するとタオルは勢いよくパチンと右肩に良い当たり方をします。この勢いよくパチンと右肩に当たる回転のタイミングこそが、「タメ」を生む切り返しになります。言葉ではわかりづらい技術も、タイミングで覚えようとすると意外と簡単にゲットできるものです。ぜひチャレンジしてみてください。
これで仕事初めの頃には、難しいと言われている「タメ」が身に付いている、はずです。「ハラダゴルフ」は1月5日まで毎日更新するので、自分に合ったスウィングやドリルを見つけてみてくださいね。
文/古屋雅章
撮影/小林司
協力/ゴルフスタジオPGST