ついに本格的な寒波襲来。ゴルファーの寒さ対策を技術面、装備面などの”冬装備”をプロゴルファーや識者に聞いてみた。
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首回りの寒さ対策は絶対!?

●冬は”8割スウィング”

冬ゴルフでは大振りは避けます。僕はそもそも"8割スウィング”を心掛けているし、アマチュアの皆さんにも勧めています。ただ「8割で振れ」と言うと、アマチュアの多くは10割になります。「10割で振れ」と言うと12割になるものなんです。ですから、アマチュアの方には「6割の力で振れ」とアドバイスしますね。あと、グリップを握る力はソフトに。指先に力が入ると肩や胸郭が固まってしまって振るチカラにはなりません。手首だけのスウィングになりがち。なのでグリップは握るというより支える言ったほうが適当でしょう。それにグリップの真ん中を握るくらい短く持ちます。短く握ったほうが振るスピードは増すのです。あと芝が枯れていると、目から来る感覚がズレて距離感が合わないことがしばしばです。芝でダジャレているわけではありません(笑)。目の上に両手で日陰をつくって、目を細めて見るのも効果があると思います。(鈴木規夫、プロゴルファー)

●冬のゴルフで気を使っているのはラウンド前のストレッチです

ももの裏側、ふくらはぎ、腰をよく伸ばします。これをやらないとケガのもと。服装は、薄手のものを重ね着しています。あまりに厚手のウェアだと、動きにくいし、脱ぎ着で温度調節ができないので不便。ラウンドしてみると意外に暖かかったり、気温は低くないのに風で体感気温は低かったりで、脱ぎ着によって調節することが大事だと思っています。(60代男性、埼玉県)

●北海道の自衛隊が採用しているアンダーウェアで寒さ対策

優れものアンダーウェアを見つけてから、地元長野県での冬のゴルフも苦ではなくなりました。銀座松屋で購入したのですが、北海道の自衛隊で採用されていて、雪の上で寝そべっていても平気でいられるという宣伝文句です。綿素材、上下で3万円ちょっとと高いですが、薄着で快適にゴルフできます。肌に直接触れる下着は綿100%に限ります。その上にタートルネックなど首を冷やさないウェアを着ればOK。強い風が吹く日はその上に薄手のウィンドブレーカーを羽織れば万全です。最近、ユニクロも肌に触る側を綿100%、外側をヒートテックにした下着が出ていて、試していますがまだ効果の実感はないです。あと靴下は「はくホカロン」を愛用しています。
 
技術的には、冬場は多少は着膨れしているのでスタンスは普段より狭めにしています。そのほうが体が回りやすいので。また寒いとどうしてもグリップが硬くなりがちなので、高松志門のYouTubeを参考に〝ゆるゆるグリップ〟にして、なおかつ短めに握っています。またアプローチは芝が薄いのでサンドウェッジは使わず、アプローチウェッジを使います。(石井米二郎、ゴルフ場運営コンサルタント)

●耳までかかる毛糸の帽子を愛用

ネックウォーマーは極寒用とやや寒い用を使い分け。靴下は2枚重ねます。(50代男性、東京都)

●"足裏カイロ"

地面から足裏に冷気が伝わるので、足裏に貼るタイプのカイロを愛用。上半身は肩甲骨あたりにも貼ります。(60代男性、兵庫県)

●手袋は指の第1関節部分がないものを愛用

グリップした時も素手と同じ感触の優れものです。(70代男性、神奈川県)

●冬のグローブは両手用が絶対

ネックウォーマーとイヤーマフラーがあれば何とかしのげます。(60代男性、福岡県)

●防寒対策だからといって着膨れしないよう気を付けています

アウターに頼らず、吸汗・保温など機能性の高いインナーで軽装をキープ。あとは、目を保護するサングラスは冬も必携。冬の日差しは低く斜光が強いのでまずは紫外線から目を守りたいのと、目測の際も大事。逆光での残り距離、グリーン面の傾斜・起伏・芝目などを読む心強いウェポンになります。(60代男性、千葉県)

●ボールを温める

冬のゴルフで実践していて一番効果があるのはボールを温めることです。ポケットにカイロとボールを2~3個入れておきます。温めたボールと冷たいボールではキャリーが確実に違います。僕が実際打って実証済みです。もちろんゴルフ規則では故意にボールを温めると失格ですが、エンジョイゴルフであれば僕は温める派。体を温めることでいうと、下半身重視派です。レインウェアの下だけはくんです。上半身は薄手にし、ネックウォーマーでカバーします。スウィングでは、上半身がいくら動いても下半身がついて来なければ何もなりません。下半身を温めるにはレインウェアのズボンが最適です。(合田洋、プロゴルファー)

●暖かいコースを選ぶのもいい

夏に都内より2~4度涼しいとテレビなどで話題になっている千葉の勝浦は、冬は暖かい。勝浦東急なんかいいですよね。冬場でもけっこうお客さんが多いです。(50代男性、千葉県)

●リップクリームは必需品

風に吹かれると唇がカサカサになり、何だか集中できないのでリップクリームは絶対必要。目も乾くので目薬、指先のささくれも気になるのでハンドクリームをラウンドバッグに常備しています。(40代男性、東京都)

●防寒の服装でのポイントは首周りです

カシミアのタートルネックセーターとネックウォーマーは必須。技術的なことでいえば、グリーンが凍っている場合など、アプローチの機会が夏場より格段に多くなります。この機会に転がしの技術を究めたらどうでしょうか? SWよりAW。9Iなどでのランニングを覚えると、スキルアップにつながります。アプローチは手の感覚が必要。冬は手先が乾燥し、カサカサになりやすいので、夜寝る前にクリームなど塗ることをお勧めします。芝が枯れて寝ているのでアイアインより、UTが有効です。夏場7Iでランを入れて150ヤードなら、U34度はどうでしょうか。ラフなどでも使えて便利ですよ。(髙橋勝成、プロゴルファー)

※週刊ゴルフダイジェスト2025年1月21日号「山を動かす~技術や装備……。冬ゴルフ対策教えて」より

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