PGAツアーがレギュラーシーズンの最終戦であるツアー選手権のフォーマット変更を検討しているとザ・アスレチックとAP通信が報じた。
画像: シェフラーは22年シーズンに4勝を挙げながら最終戦のツアー選手権で2位に終わり王者を逃したことがあるなど、昨年大会前に"最終戦の逆転方式"に「バカげている」と苦言を呈していた(写真は昨年優勝したツアー選手権)

シェフラーは22年シーズンに4勝を挙げながら最終戦のツアー選手権で2位に終わり王者を逃したことがあるなど、昨年大会前に"最終戦の逆転方式"に「バカげている」と苦言を呈していた(写真は昨年優勝したツアー選手権)

ポイントランク上位30名が出場するツアー選手権は19年以降、スタート時点で上位にハンディキャップを与えるスタッガードスタート方式を採用しているが、これについては昨季の年間王者スコッティ・シェフラーが「バカげている」と批判するなど再考が求められてきた。

「シーズンを通してのレースといいながら最終的にはツアー選手権の結果で全てが決まってしまう。仮に直前までトップを走っていても最終戦をケガで休んだら30位に落ちるなんておかしい」とシェフラー。22、23年とトップで最終戦に挑みながら逆転で戴冠を逃した彼ならではの率直な思いだ。

現在検討中とされる新フォーマットはブラケット方式。AP通信は「いくつかの構想があり、ツアーはシード順のマッチプレー・ブラケット方式に傾いている」と伝えた。

30人が最初にストロークプレーを行い、上位8名がマッチプレーで勝者を決める方式や30人をいくつかのグループに分けて勝ち上がった選手がマッチプレーで対戦するなど数案の候補があるという。しかし現時点でツアー側からの公式コメントはなく、25年の大会に新フォーマットが採用されるかどうかは未定だ。

ライダーカップのキャプテンに抜擢されたキーガン・ブラッドリーも「今の形式は少しバランスを欠いていると思う。昨年のシェフラーのような選手はその週にプレーしなくても年間王者に間違いない。ツアーを盛り上げるために努力するのは賛成だ」と新フォーマットに期待を寄せる。

勝てば2500万ドル(1ドル160円換算で40億円)のビッグイベント。仮にブラケット方式が採用された場合、最後は勝ち残った2人のマッチプレーで勝者が決まる。

「高額賞金を懸けて2人が激突するのはかなりクールだと思う」(ブラッドリー)

※週刊ゴルフダイジェスト2025年2月4日号「バック9」より

シェフラーが苦言を呈した問題

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