
「FOXY GOLF」でレッスンを行う2人のコーチが試打。泉岡翔さん(右)はアッパー軌道のドローヒッター、渡邊康さん(左)はややダウン軌道のフェードヒッターだ
テーラーメイド 『Qi35』シリーズ
バランスのいい"食い付き感"と"弾き感"。強弾道で飛ぶ
最新鋭の設備と環境が整う「FOXY GOLF」(東京都港区)でレッスンを行う新進気鋭の2人のコーチ(ともにHS48m/s)が、アベレージやアスリートの生徒に合うドライバーを探すために試打。泉岡翔さんはアッパー軌道のドローヒッター、渡邊康さんはややダウン軌道のフェードヒッターだ。
まずは、第4世代を迎えた"カーボンウッド"のニューモデル『Qi 35』シリーズの4モデルを2人がテスト。
「デザイン的にカッコいいし、構えやすいヘッドです。食い付きながらハジきもある打感は、カーボンフェースの進化でしょう。前作より、球が前に飛ぶ手応えがしました」と泉岡さん。
『Qi35』『Qi35 MAX』『Qi35 MAX LITE』『Qi35 LS』の4モデルのヘッドデータと試打データを紹介しよう。
※ヘッドデータはジャイロスポーツ調べ。クラブ重さは編集部が計測。試打データは『GCクワッド』とボールはタイトリスト『プロV1』で計測
●Qi35:打球がブレにくくてつかまりすぎない

ヘッドの特徴:ヘッドのMOIが大きくミスに寛容で、重心が低めでスピンが抑えられる。ネック軸回りMOIが大きく、SSがフェースのトウ側と少しフェードバイアス
・ヘッドの特徴:打球がブレにくくてつかまりすぎない。ヘッドの左右・上下MOIとネック軸回りMOIがケタ違いに大きい。スイートエリアがかなり広くて、ダウンスウィングでのヘッドの返りはゆるやか。
ヘッド | 重さ | 重心距離 | 重心深度 | フェース高さ | SS高さ | 低重心率 | ヘッド左右MOI | ネック軸回りMOI |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
数値 | 199.5g | 42.4㎜ | 42.6㎜ | 54.9㎜ | 33.6㎜ | 61.2% | 5355g・㎠ | 8719g・㎠ |
特徴比較 | やや重い | 非常に長い | 非常に深い | ややシャロ― | やや低い | やや低重心 | 大きい | 非常に大きい |
・試打データと感想:ミートに集中しやすくて押し込めるインパクト。
「フェースが黒くて締まって見えるので、集中力が高まります。吸い付くような押せる打感でつかまる」(泉岡)
試打者 | 初速 | 打ち出し角 | バックスピン量 | キャリー | 飛距離 | 曲がり幅 |
---|---|---|---|---|---|---|
泉岡さん | 71m/s | 19.1度 | 2734rpm | 272Y | 290Y | 左13.1Y |
渡邊さん | 72m/s | 16.8度 | 2745rpm | 276Y | 294Y | 左19.7Y |
●Qi35 MAX:ギリギリまで攻めた極大MOIのヘッド

ヘッドの特徴:ヘッドの左右・上下MOIとネック軸回りMOIがケタ違いに大きい。スイートエリアがかなり広くて、ダウンスウィングでのヘッドの返りはゆるやか
・ヘッドの特徴:ギリギリまで攻めた極大MOIのヘッド。ヘッドの左右・上下MOIとネック軸回りMOIがケタ違いに大きい。スイートエリアがかなり広くて、ダウンスウィングでのヘッドの返りはゆるやか。
ヘッド | 重さ | 重心距離 | 重心深度 | フェース高さ | SS高さ | 低重心率 | ヘッド左右MOI | ネック軸回りMOI |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
数値 | 205.1g | 43.8㎜ | 46.6㎜ | 54.9㎜ | 35.0㎜ | 63.8% | 5999g・㎠ | 10163g・㎠ |
特徴比較 | 非常に重い | 非常に長い | 非常に深い | ややシャロ― | 標準 | やや高重心 | 非常に大きい | 大きい |
・試打データと感想:ボールを包むようにヘッドが返ってくる。
「見た目が大きくて安心感があります。インパクトにかけてトウ側がターンして、球がかなりつかまる」(渡邊)
試打者 | 初速 | 打ち出し角 | バックスピン量 | キャリー | 飛距離 | 曲がり幅 |
---|---|---|---|---|---|---|
泉岡さん | 71m/s | 15.6度 | 3040rpm | 264Y | 280Y | 左24.4Y |
渡邊さん | 71m/s | 16.0度 | 2809rpm | 268Y | 286Y | 左22.1Y |
●Qi35 MAX LITE:軽いのに極大MOIという相反しがちな要素を両立

ヘッドの特徴:ヘッドが軽くて振りやすく加速しやすいのに、MOIがかなり大きくて打点ミスの許容性が高い。SS位置がフェースのトウ寄りにあるフェードバイアス
・ヘッドの特徴:軽いのに極大MOIという相反しがちな要素を両立。ヘッドが軽くて振りやすく加速しやすいのに、MOIがかなり大きくて打点ミスの許容性が高い。SS位置がフェースのトウ寄りにあるフェードバイアス 。
ヘッド | 重さ | 重心距離 | 重心深度 | フェース高さ | SS高さ | 低重心率 | ヘッド左右MOI | ネック軸回りMOI |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
数値 | 193.0g | 44.4㎜ | 44.5㎜ | 54.7㎜ | 35.4㎜ | 64.7% | 5539g・㎠ | 9240g・㎠ |
特徴比較 | 軽い | 非常に長い | 非常に深い | 標準 | やや低い | やや高重心 | 非常に大きい | 非常に大きい |
・試打データと感想:スクエアに上げやすくシャープに振り切れる。
「クラブが軽くて、素直に上げて下ろせます。ミスに寛容でアバウトに打てるし、つかまりがいい」(泉岡)
試打者 | 初速 | 打ち出し角 | バックスピン量 | キャリー | 飛距離 | 曲がり幅 |
---|---|---|---|---|---|---|
泉岡さん | 70m/s | 18.4度 | 2874rpm | 268Y | 286Y | 左24.3Y |
渡邊さん | 70m/s | 16.0度 | 2949rpm | 263Y | 281Y | 左24.0Y |
●Qi35 LS:"上"と"左"のミスがないからしっかり叩ける

ヘッドの特徴: SSが低い低重心のヘッドでスピンが少ない。縦長形状のヘッド、超フラットなライ角、完全トウ寄りのSS位置により、球のつかまりすぎを防ぐ
・ヘッドの特徴:"上"と"左"のミスがないからしっかり叩ける。 SSが低い低重心のヘッドでスピンが少ない。縦長形状のヘッド、超フラットなライ角、完全トウ寄りのSS位置により、球のつかまりすぎを防ぐ。
ヘッド | 重さ | 重心距離 | 重心深度 | フェース高さ | SS高さ | 低重心率 | ヘッド左右MOI | ネック軸回りMOI |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
数値 | 201.1g | 41.0㎜ | 40.0㎜ | 55.3㎜ | 33.2㎜ | 60.0% | 4640g・㎠ | 7626g・㎠ |
特徴比較 | やや重い | 非常に長い | 非常に深い | ややシャロ― | やや低い | やや低重心 | 大きい | 非常に大きい |
・試打データと感想:コントロールしやすくイメージした球が打てる
「洋ナシ型のスリムなルックスで操作しやすい。つかまえたり逃がしたり、球を打ち分けられます」(渡邊)
試打者 | 初速 | 打ち出し角 | バックスピン量 | キャリー | 飛距離 | 曲がり幅 |
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泉岡さん | 72m/s | 17.7度 | 2684rpm | 271Y | 291Y | 左11.8Y |
渡邊さん | 74m/s | 13.6度 | 2589rpm | 287Y | 309Y | 左16.8Y |
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