右手のグリップは3パターンある
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。最終的にスコアを作るのはパッティングです。いくら飛ばしても、たった1メートルのパットが入らなければいいスコアにはならないわけです。でもショートパットって入らないんですよ。僕は今少し引っ掛けてしまうことに悩んでいて、どうしたら真っすぐ打てるのかいろいろと試しています。
週刊ゴルフダイジェスト2/11号に「右手グリップと軸足でパッティングのクセがわかる」という記事がありました。どうやら僕の引っ掛けぐせを直すヒントが書かれていそうなので試してみることにしました。

週刊ゴルフダイジェスト2025/2/11号で特集されていた、右手のグリップ別の真っすぐ目標に向かってパッティングするコツを実践!
記事によるとパッティングの軌道は人それぞれで、同じ軌道というのは2つとないということです。プロでも完全に感性のままにストロークしているので、パッティングにおける黄金の法則なんていうのはないそうなんです。パッティングストロークの軌道はさほど重要ではなく、再現性が全てなんですね。自分のベストストロークというのは自分の体の中にあるので、それを見つけ出すのが重要なんです。自分の体が求めるストロークを無視して真っすぐのストロークを追求しようとすると、いざという時に動けなくなるんです。プロの場合はそこからイップスになることもあるとか。
では自分のストロークを見つけるためにはどうすればいいのでしょうか? そのカギを握るのは「右手のグリップ」なんです。まず右手1本でSWを持ち、ボールの赤道を打ってボールを転がします。この時にボールを転がしやすい右手グリップが自分本来のパッティンググリップということだそうです。

右手1本でSWを持ち、ボールの赤道を打ってボールを転がす
パターンとしては3つあるそうで、右手をかぶせて握る「右手上握り」。右手を横から握る「右手横握り」。そして右手を下から握る「右手下握り」。

右手をかぶせて握る「右手上握り」だとアウトサイドイン軌道になりやすい
「右手上握り」の場合はややアウトに上げて、インサイドに振っていくアウトサイドイン軌道に振りやすいそうです。「右手横握り」は真っすぐ上げて真っすぐフォローを出していくイン・トゥ・インに振りやすい。「右手下握り」はインサイドに上げて、アウトサイドに振っていくインサイドアウト軌道になりやすいということです。

右手を横から握る「右手横握り」はイン・トゥ・インに振りやすい
自分がどの軌道なのかを試してみましたが、僕の場合は「右手上握り」でした。この握り方が一番SWを動かしやすく、綺麗にボールを転がすことができました。「右手下握り」とかだと、全くうまく打てないので、これでうまく打てる人がいるのか~って感じです。

右手を下から握る「右手下握り」はインサイドアウト軌道になりやすい
しかしこれで僕が左に引っ掛けるミスが多い理由がアウトサイドイン軌道にあるということがわかりました。そんなふうに振っているつもりはなかったんですけどね。
ストロークの軌道に応じてスタンスを変えよう
では僕のようなアウトサイドイン軌道のゴルファーはどうしたら真っすぐ目標に打てるのでしょうか。解決方法はクローズスタンスに構えること。シューズ1/3足分クローズに構えて、カット軌道を相殺するんです。この時に体ごと右を向いてしまうとアライメントが変わって真っすぐ構えられなくなるので、バックスウィングの手の通り道を広げるという感じでOKだそうです。

右手上握りの人はクローズスタンスに構えてるとバックスウィングの手の通り道ができるので、ターゲット方向に振りやすくなる
さっそくクローズスタンスでパットしてみましたが、確かにこのほうが引っ掛けるイメージは出ないですね。肩のラインなどはスクエアなままで右足を後ろに引くだけなので、アドレスも特に違和感がありません。これはかなりいいかも。やってみて思ったのは、最初からクローズスタンスにしようとして構えると、どうしても体ごと右を向きがちです。なので、最初はいつものようにスクエアに構えてから、右足だけをスッと後ろに引くようにするといいと思いました。
僕とは真逆の「右手下握り」の人は、僕がやったことと真逆のことをやってみてください。右手を下から握る人は球を右に押し出してしまう傾向があるので、左足を引いてオープンに構えればいいわけです。そうするとフォローのときに手と体の距離が少し遠くなるので、自然と手をアウトサイド過ぎない方向に振っていけるという理屈です。

クローズスタンスにするときには体ごとではなく、右足を少し引くだけにする。そうすると真っすぐター減に対して打てるようになります
このように自分の振り方を変えようとしないで、あくまでもストロークの個性は残したまま、自然にそうなるというようにするのがいいんですね。僕の場合だとアウトサイドイン軌道を無理にインサイドから入れるストロークに変えようとするのではなく、自分が振りやすい軌道はそのままで、スタンスを変えることで真っすぐに打ち出せるようにするのがいいんです。これだといろいろとストロークのことを考え過ぎて、最終的にどう打っていいのかがわからなくなったりしないですもんね。これはラウンドでも取り入れていこうと思います。
みなさんもぜひ一度自分のパッティンググリップを診断してみてはいかがでしょうか。あなたのパットのミスは右手のグリップによるクセにあるのかもしれませんよ。