PGAツアーのジェイ・モナハンコミッショナーとプレーヤーディレクターのアダム・スコットが2月のはじめホワイトハウスを表敬訪問しドナルド・トランプ大統領と会談をおこなった。会談についてツアーが6日に声明を発表。分断されたゴルフ界の統合のための取引を「私なら15分でまとめられる」と豪語したこともあるトランプ大統領だが果たしてどんなことが話し合われたのか?
画像: 会談をしたトランプ大統領とアダム・スコット(トランプ大統領の写真は16年、アダム・スコットは24年)

会談をしたトランプ大統領とアダム・スコット(トランプ大統領の写真は16年、アダム・スコットは24年)

声明では「ゴルフ界、国、そして関係するすべての国のために関与して欲しい」とツアーがトランプ氏に要請。「トランプ大統領のリーダーシップにより最終合意に近づき男子ゴルフ再統合への道が開かれたことに感謝している」と述べている。

話し合いの詳細は明らかにされていないが、熱心なゴルフファンとして知られ、今春本人所有のドラルリゾートでLIVのイベントを開催する予定のトランプ氏は対立する両陣営(PGAツアーとLIVゴルフ)が協定を結び世界最高の選手たちが再びもっと頻繁に同じ舞台で競い合えるようになることを望んでいる。

ツアーとLIVに資金提供するサウジアラビアとの障害の1つは、ツアーの反競争行為(独占禁止法違反)の可能性を調査していた司法省の動きがある。しかし今政権ではその動きが沈静化すると推察されている。

そのため前週のAT&Tペブルビーチで優勝したローリー・マキロイは「トランプ氏とその政権は前の政権よりも取引に友好的。すぐに何かが起こると信じたい」とゴルフ界の再統合に期待を寄せている。

折しもUSGA(全米ゴルフ協会)のマイク・ワンコミッショナーが6月12日に開幕する全米オープンにLIVの選手にも出場権を与える方針を明らかにした。

LIVは世界ランキングのポイント加算対象外のためブライソン・デシャンボーやブルックス・ケプカなど歴代チャンピオンは別として、トップ50に付与されるメジャー出場のチャンスは閉ざされている。

だがUSGAは今年5月19日時点でLIVの2025年個人戦順位で上位3名(有資格者は除く)に出場権を付与。さらに4月7日時点でトップ10の選手に全米オープンの最終予選会出場を許可するとした。

ワン氏は非公式な立場ではLIVに憤慨しているが「全米オープンがすべての競技者に開かれたものであることの重要性」を考慮し、4大メジャーで初めて公式にLIV選手の出場を認めることを表明した。

トランプ氏の大統領就任で分断された男子ゴルフ界にどのような変化が起こるのか? 今後の動きに注目だ。

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