11回にわたって飛距離アップのポイントを紹介してきたこの特集も、これが最終回。今回は、#9~11で紹介してきた、重心を上下動させることでヘッドスピードを上げるスウィングの仕上げ方についてお話しすることにしよう。
画像: 「飛距離アップの要素がいっぱいの練習法」
【小池丈晴の「いつでも、まっすぐ250ヤード!」#12】

小池丈晴(こいけたけはる)

日大ゴルフ部にて、小達敏昭らとともにレギュラーとして活躍後、プロ転向。内藤雄士、デビッド・レッドベター、ジム・マクリーンらに指導を受ける。群馬の『おおたスポーツ学校』などで25年ジュニアの強化育成に携わり、現在は小達敏昭銀座ゴルフクリニックにてインストラクターを務める。

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重心を上下動させるとヘッドスピードが上がる

まずは、前回までの内容を振り返ってみよう。

「ブランコの立ち漕ぎをするとき、ブランコが揺れるタイミングに合わせて屈伸運動をすると、ブランコのスピードは上がります。それと同じように、体の重心を上下動させながらスウィングすると、ヘッドスピードを上げることができます。
 
具体的には、①テークバックで重心を下げ、②バックスウィング後半に重心を上げ、③切り返すときに重心を下げて、④ダウンスウィング後半からフォローにかけて重心を上げるのですが、このコツがつかめるとびっくりするほどヘッドスピードがアップするのです」(小池)

画像1: 重心を上下動させるとヘッドスピードが上がる
画像2: 重心を上下動させるとヘッドスピードが上がる
画像3: 重心を上下動させるとヘッドスピードが上がる
画像4: 重心を上下動させるとヘッドスピードが上がる

この重心を上下動させてスウィングする方法については#10、#11で紹介したが、それに加えてやってもらいたい練習があると、小池プロは言う。

体重移動と重心の上下動のタイミングを合わせる

「ここでやってもらいたいのは、体重移動と重心の上下動のタイミングを合わせる練習です。とくに大切なのは始動です。テークバックで体重を右に移動しながら、タイミングよく重心を下げる感覚をつかんでほしいのです」(小池)

始動のタイミングがよくなると、その後の体重移動や重心の上下動がスムーズになるのだと、小池プロは言う。では、具体的にどんな練習をすればいいのか?

「フォロー(左足体重、シャフトが水平でトウを真上に向けた状態)のポジションから、右足を踏む動きをきっかけにスタートして球を打つのです」(小池)

右足を踏めば自然に体重は右へ移動する。さらに、フォローから始動すると、クラブが下りながらテークバックするので、重心が下がる。その結果、体重移動と重心の上下動のタイミングが合うというわけだ。フォローの形を作ったときに右かかとを少し上げておき、右かかとを下ろしながらテークバックすると、いい動きをつかみやすいだろう。

画像1: 体重移動と重心の上下動のタイミングを合わせる
画像2: 体重移動と重心の上下動のタイミングを合わせる
画像3: 体重移動と重心の上下動のタイミングを合わせる
画像: フォローのポジションからスタートして球を打つ。この練習は、#5~8で紹介したフェースローテーションが自然に身につくという効果もあるので、飛距離アップの仕上げにはピッタリの練習なのだ

フォローのポジションからスタートして球を打つ。この練習は、#5~8で紹介したフェースローテーションが自然に身につくという効果もあるので、飛距離アップの仕上げにはピッタリの練習なのだ

フォローからテークバックするイメージでスウィングする

「フォローのポジションから球が打てるようになったら、そのイメージを実際のスウィングに取り入れるとよいでしょう。アドレスの状態から、イメージの中でフォローを出し、そこからテークバックするイメージでスウィングするのです。
 
これらの練習でスムーズに始動できるようになったら、あとは#10で紹介した素振り(重心を上下動させながらクラブを揺らす素振り)の要領でスウィングするだけです。重心の上下動を使ってスウィングできれば、ヘッドスピードは確実にアップするので、ぜひ試してみてください」(小池)

THANKS/小達敏昭銀座ゴルフクリニック

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