兵庫県の事業者で、SDGs(持続可能な開発目標)において最高評価を受けたのはABCゴルフ倶楽部だ。ゴルフ場では初のことだった。
画像: 兵庫県の事業者で、SDGs(持続可能な開発目標)において最高評価を受けたABCゴルフ倶楽部

兵庫県の事業者で、SDGs(持続可能な開発目標)において最高評価を受けたABCゴルフ倶楽部

今年の「ひょうご産業SDGs認証事業」において、132社が選ばれたが、認証区分の最高評価の"ゴールドステージ"認証を受けたのは10社、そのうちの1社が同GCだ。

このほど斎藤元彦県知事から記念盾が贈呈された。

受賞理由は、コースで不要になった余剰芝生を幼稚園の園庭緑化に提供し、ある時には保育園児を招待し、場内開放するイベントを開催。また、間伐材(アカマツ)を丹波焼窯元へ薪燃料として提供することで、資源を無駄なく再活用ができ、循環社会の環境リサイクルに寄与し、地域貢献していることなどが評価された。

同GCは元々、経営母体である朝日放送グループホールディングス㈱の進める環境問題での活動に積極的だった。一昨年には脱炭素社会の実現に向け、場内駐車場の屋根に自家消費型太陽光発電パネルを設置。稼働後のCO2削減量は年間42tCO2(重油換算27㎘)を見込み、発電量はゴルフ施設消費電力の約14%を賄う。昨年は敷地内の全照明のLED化が完了していて、今年中には敷地内使用の電力を100%再生可能エネルギーに移行する予定という。

同GCは1985年開場で今年40周年を迎える。設計は鈴木正一、佐藤健。典型的丘陵コースで、高低差17mの地形にメモラビリティの高い18ホールが展開する。特徴としては、最初からトーナメントの舞台を想定してデザインされていることである。

2005年、開場20周年を節目にして大幅な改造が行われたが、そのコンセプトはそこでも顕著に見られる。2グリーンから1グリーンへと改修し、難度を増したのは明らかにプロの大会を意識してのことだったろう。

最終3ホールは"水"を配し、ゲームをスリリングにして、美しい景観はTV観戦にも彩りを添えた。その大会とは、男子ツアーのABCチャンピオンシップ。1988~2023年、何度か冠スポンサーを代えながら開催されていた。むろんTV中継は朝日放送テレビ(ABCテレビ)。

なお同GCでは開場40周年を迎えるに当たり、記念事業として会員権の名変を停止し、補充会員募集を実施するという。これからも地域貢献の範を示すリーダーとなってもらいたいものだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年2月25日&3月4日合併号「バック9」より

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