「長谷部祐とギア問答!」は、国内外大手3メーカーで、誰もが知る有名クラブの企画開発を20年超やってきたスペシャリストの長谷部祐氏に、クラブに関する疑問を投げかけ、今何が起こっているのか? その真相を根掘り葉掘り聞き出すものです。クラブ開発の裏側では、クラブ開発の裏側では、こんなことが考えられているようです……。

今年はウッド系に注目。ドライバーに紐づくFW、UTを試してみたい。

GD 今年も3月7日(金曜日)から3日間、パシフィコ横浜で「ジャパンゴルフフェア」が開催されますが、今年は何を中心に見て回ったらいいでしょうか?

長谷部 今年はメインどころのドライバーがすでにフルラインナップで発売されているので、試打を目的に回られたらどうでしょうか。各メーカー試打ブースを持っていますので、「予約」などの情報をいち早くつかんで、できるだけ多く試打してほしいと思います。
 
普段店頭に置いていない番手やフレックスを試せる機会になると思うので、いろんなメーカーのクラブを打てると思います。7番ウッドとか5番ユーティリティみたいなものを探している人は、試す機会のない番手を中心に打っていただけるといいかなと思いますね。

GD 去年はアイアンを中心に見て回りましたけど、今年はドライバーですね。ドライバー、ユーティリティ、フェアウェイウッドといったウッド系の年のような感じがします。

長谷部 ウッド系のモデルチェンジが多く、それに紐づくラインナップとして、シリーズのハイブリッド、フェアウェイウッドがあるので、そのあたりで掘り出し物を探すというのはひとつあるんじゃないですかね。日本のメーカーがあまり手を出さないハイロフトのユーティリティとかハイブリッド、フェアウェイウッドに関しては、外ブラは豊富にラインナップしていますので、これをしっかり打っていくというのが良いのかなと思います。

GD まずは「ピン」からですかね?

長谷部 そうですね。「ピン」がどれぐらい反響を得るのか期待もしつつも見たいですよね。前評判が非常に高いということもありますし、実際試打された方がどう思うのか、すごく気になります。
 
あとはシャフトメーカーですね。「フジクラ」、「日本シャフト」の2社が出展しますので、シャフトメーカーの試打会も注目ですね。クラブメーカーではないシャフトメーカーの試打会は個々にもやっているし、メディアと連動した形でやってはいるんですが、どちらかというと敷居が高いように思われがちなんですけど、以前にも言ったようにクラブで迷う時に、まずシャフトを固定しておけば、ヘッドの迷いも少なくなるので、「自分に合うシャフトを見つけに行く」というのもありなんじゃないですかね。

GD 発表されたばかりの『モーダス110』はまだ打ったことがない人も多いと思います。『モーダス105』ユーザーが打ち比べてもいいし、『125』、『120』ユーザーが110を打てるいい機会になります。

長谷部 剛性分布の違いとか、振り感について説明を聞いてもいいですね。特にアイアンのシャフトの打ち比べはなかなかしないですよね。自分はこれだって決まっちゃったらなかなかそこから変えられないし、変えようと思わない人が多い中では「モーダスシリーズ」は6種類あるので、フィーリングの違いを体感してみるものいいでしょう。
 
自分は『105』から『110』にしてすごくフィーリングが変わって打ちやすく感じた。そういった感じ方は短いクラブながらもスチールの違いって明らかに変わってくるので、是非体感してもらいたいと思いますね。

GD 数字的には『105』から『110』だと重くなっているように思いますけど、振り感が変われば重さは気にしなくてもよかったのですか?

長谷部 あまり気にしなくてもいいのかなと自分は思いました。「カルカタ」の『105』から総重量は少し重くなったとしても、『110』のほうが自分のフィーリングとしては振りやすくなった、打ちやすかったという結果になりましたね。

GD 重さによってスウィングや軌道が安定したということもあるんですか?

長谷部 それもそうですけど、手元の剛性が自分の振り方、切り返しのフィーリングに合ったんだと思います。そういったフィーリングのことは、言葉ではなかなか表現しにくいんですけど、人によってはまったく別物に感じることもあるので、実際に打ち比べることは必要だと思います。

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