タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第62回は完全なハンドメイドで作られた2016年製「ガレージパター」をお届けする。

カーボンスチールのヘッドに、クロマチックブルーの仕上げを施したガレージパター。フランジ部分に施された「ウェーブフランジ」と呼ばれる加工は、非常に手間のかかるもので製作数が少ない
その魅力機械式時計のごとし
ガレージパターは、キャメロン氏が、そのときどきの気分で気まぐれに作るパターの総称である。そのヘッドは、クラシカルなデザインが特徴で、完全なハンドメイドで作られるため、同じものはひとつとしてない。

フェースミルドは浅めで、ソリッドな打感をイメージさせる。トップラインに刻まれた3ポイントドットの入ったサークルが可愛らしい
さて、写真は2016年に製作されたガレージパターである。ヘッド形状は、スコッツマン941からの流れを受け継ぐ伝統的なデザインで、クロマチックブルーフィニッシュのヘッドに、1.5ラウンドネックが溶接で取り付けられ、波をイメージしたウェーブフランジ加工が施された、非常に美しい仕上がりの一本である。
ちなみに、クロマチックブルーはカーボンスチールのみに施される仕上げで、その色合いは、カーボンスチールでしか表現できないのだという。
パターに何を求めるのか。それはプレーヤーによって、それぞれであろう。ただ、多くの腕時計マニアが機械式の腕時計を選ぶように、キャメロンマニアはガレージパターに魅了されてしまうのである。
PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン
※週刊ゴルフダイジェスト2月25日・3月4日号「キャメロンマニア宣言」より