ドライバーを安定させて、かっ飛ばすためには「スタンス幅を広げる」のがオススメだと内藤雄士プロコーチ。シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

スタンス幅を広げると何が良い?

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルファーたるものドライバーショットはやっぱ飛ばしたいじゃないですか。週刊ゴルフダイジェスト3/18号に”「スタンス幅」でドライバーを完全攻略せよ!”という記事がありました。記事によるとスタンス幅を変えるだけでドライバーが安定して飛ぶようになるそうなんです。たったそれだけのことで飛距離が伸びるのなら、そんなありがたいことはありませんよね。ってことで、実際に飛距離が伸びるのかやってみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2025/3/18号で特集されていた、内藤雄士プロコーチが教える「スタンス幅を変えてドライバーを安定させるコツ」を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2025/3/18号で特集されていた、内藤雄士プロコーチが教える「スタンス幅を変えてドライバーを安定させるコツ」を実践!

この記事で解説をしてくれている内藤雄士プロコーチによると、ドライバーの基本はアッパーブローです。そのことはアマチュアもわかっている人が多いのですが、実際はできていない人が多いそうなんです。飛ばしたい時でも、どうしても曲げたくないという気持ちが勝ってしまい、ボールに当てに行ってしまう。そのために頭や体が突っ込みダウンブローになってしまうんですね。さらに多くのアマチュアはティアップが低く、ボールがスタンスの中に入りやすいという傾向もあるそうです。これもダウンブローになる理由のひとつです。

画像: (左)曲げたくない意識で右肩がかぶってアドレスしてしまったり(右)ボールに当てたいという意識から頭や体が突っ込む

(左)曲げたくない意識で右肩がかぶってアドレスしてしまったり(右)ボールに当てたいという意識から頭や体が突っ込む

そこで内藤プロが提唱するのは「スタンス幅を広くする」ということ。飛ばしたいときって誰でも力んでしまいますが、それを冷静に打ちなさいと言ってもなかなか難しい。力んでしまうことは仕方がないと考えたうえで有効なのが、スタンス幅を広くするということなんだそうです。

画像: (左)ボール位置は左足かかと内側(中)いつものスタンス幅(右)飛ばしたいときのスタンス幅。ボール位置は同じ

(左)ボール位置は左足かかと内側(中)いつものスタンス幅(右)飛ばしたいときのスタンス幅。ボール位置は同じ

飛ばしたいときにはスタンス幅を広くするわけですが、このとき通常のスタンスとボール位置は変えず、右足を後ろに広げるようにします。スタンスを広くして右足が離れれば離れるほど頭が右に傾きます。頭が右にあると、飛ばしのために大切な「アッパーブローでボールをとらえること」、「ビハインド・ザ・ボールでボールをとらえること」という2つのことができるようになるんです。そしてティーアップも少し高くすることで、アッパーブローにボールをとらえやすくなるんです。フェースにボールを乗せるようなイメージがいいそうです。

画像: (左)通常のスタンス幅でのインパクト(右)スタンス幅広めのときのインパクト

(左)通常のスタンス幅でのインパクト(右)スタンス幅広めのときのインパクト

スタンス幅を広くすることにプラスして、飛ばすためには体の「ねじれ」を使うことが大事だそうです。アマチュアはねじれと回転は同じだと思いがちですが、全くの別物だそうです。どちらも体は回しますが、溜まっているパワーが全然違うんですね。

パワーが溜まったねじれを作るためには、まず下半身をどっしりさせます。ただ固定してしまってはダメで、足が使える状態は維持します。当然軸は右に傾いたままです。

そしてテークバックからトップまで上半身をしっかりねじります。このとき胸椎と肩甲骨を意識し、ねじるというイメージを持ちます。下半身まで回るとねじれが作れなくなるので注意が必要です。

そしてインパクトですが、スタンス幅が広いとボールが遠く感じるので、どうしても頭が突っ込みやすくなります。そうならないように、インパクトはあくまでも通過点という意識を持つのがいいようです。また、右肩は常に低く回っていくという感覚を持つこともとても大事だそうです。

画像: スタンス幅を広くしてどっしりと構える。上半身をしっかりとねじって、頭や体が突っ込まないように意識して、右肩を低く回していく

スタンス幅を広くしてどっしりと構える。上半身をしっかりとねじって、頭や体が突っ込まないように意識して、右肩を低く回していく

実際にやってみると……

実際にスタンス広めでボールを打ってみました。まずはいつものスタンス幅で、いつものようにショットしてみて弾道を計測してみました。僕はもともと球が高いので、いつも通りに打っても打ち出し角が16度くらいはあります。球筋はほんの少しつかまったドローボールで、キャリーが226ヤード。個人的にはまあまあ満足な数値です。スピン量も2334rpm、初速が61.1m/sでした。

画像: いつものスタンスで打ったときのデータ

いつものスタンスで打ったときのデータ

次にスタンス幅を広めにして打ってみましたが、最初はかなり違和感を感じます。確かにボールがかなり左にあるように感じるので、体が突っ込まないようにしないといけませんね。ティーアップは高めにして、ビハインド・ザ・ボールを意識し、しっかりとアッパーに振りました。

上手くボールをとらえられると打ち出し角が19度になりました。これちょっと高すぎるような気もしますが、キャリーが伸びて230ヤード飛びました。スピン量は1844rpmと約500回転ほど減少。初速は61.1m/sと変わらないのに飛距離が伸びたのは弾道の高さとスピン量が減ったことが原因なんでしょう。ロースピンで高打ち出しという飛ぶ弾道に変わっているということですね。

画像: スタンス広めで打ったときのデータ。打ち出し角が上がり、飛距離も伸びている

スタンス広めで打ったときのデータ。打ち出し角が上がり、飛距離も伸びている

特にアッパー強めに振っている感覚はないのですが、やはりスタンス幅が広くなって頭が右に行くことで、勝手にアッパーに打てるようになるということなんでしょう。

捻転差を大きくするという面ではまだまだできていないと思うので、それができるようになれば、まだ飛距離は伸びそうな感じがします。ただ、今までのスウィングとかなりイメージが違うので、もっと練習は必要かなと思いますが。

今回スタンス幅を広くして飛距離を伸ばすスウィングを試しましたが、確かに飛距離が伸びる感覚がありました。やはりティーアップしているドライバーというのはアッパーにとらえることが大事なんですね。しかしラウンドでここまでスタンスを広げて打つのはなかなか勇気が必要な感じがします。練習で自分がアッパーに打ちやすく、あまり違和感がない「ちょい広め」くらいのスタンス幅をまず見つけるようにするといいかも。そこから少しずつ広くしていくというのがいいような気がしました。

記事の中では今回試したことと逆で、スタンス幅を狭くして曲げないスウィングをする方法も解説されています。興味のある方はぜひ記事をチェックしてみてください。

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