3月21日〜23日で千葉県にあるむらさきカントリークラブすみれコースにて開催されるVポイント×SMBC レディス。18日はその練習日だったが、ドライビングレンジで見慣れた銀色のスチールファイバーとは別に、新作シャフトがズラリ。1月に発売されたモデルのなかに、一般販売していないスペックを発見した。

徐々に使用プロが増えている『スチールファイバー iシリーズ』

画像: 従来のスチールファイバーと新作シャフトが並ぶ

従来のスチールファイバーと新作シャフトが並ぶ

国内外を問わず、女子プロのなかで人気の『スチールファイバー iシリーズ』。使用選手は現在世界ランキング1位のネリー・コルダを筆頭に、日本人では原英莉花や畑岡奈紗などの実力者達が使う。

このスチールファイバーを簡単に説明すると、カーボンコアの最外層にスチール繊維を巻きつける特殊製法で、カーボンとスチールのいいとこ取りをしたような性能となる。カーボンらしい高打出しと十分なスピン量、そしてスチール特有の“粘り”でタイミングの取りやすさを両立している。そして何より左へのミスが怖い人にとって嬉しい“つかまり過ぎない”設計となっている。

選手からのフィードバックを元に安定性と飛距離のバランスを整え、70g〜125gの重量帯、そしてテンポとスピードに合わせた選択が可能だ。ちなみに、ネリー・コルダ、ミンジー・リー、畑岡奈紗、ハナ・グリーンなどは全番手に80g台を採用している。

スチールファイバー“プライベートリザーブ”は振動数を徹底管理

トゥルーテンパーのツアー担当の藤田豊隆氏によると、「1月31日に発売された『スチールファイバー プライベートリザーブ』は通常のスチールファイバーとは異なり、振動数を徹底的に管理して作られたツアープロモデルとなります。『i95cw』『i110cw』はすでに販売されており、より正確に狙いたいという方のニーズに対応する形で作られました」という。

画像: ウェッジ用シャフトとしてツアープロに提供を開始した『スチールファイバー プライベートリザーブ iシリーズ』

ウェッジ用シャフトとしてツアープロに提供を開始した『スチールファイバー プライベートリザーブ iシリーズ』

続けて、「今回の『i75』『i90』『i105』は一般モデルで発売していない重量帯で、主にウェッジ用としてツアー選手に提供する予定です。重量帯が通常モデルよりも重たい理由は、選手がウェッジ用シャフトを重たくする傾向があるため、選手の意向に対応できるよう新たに追加されました。女子ツアーではアイアンに『i80cw』を挿すことが多く、アイアンシャフトよりもやや重くして安定的な距離感を作れるような重量フローになるように開発されました」。本日からツアーでお披露目したばかりのシャフトなので、まだテストしているプロは見つけられなかった。

重きを置くのはDGが “重量公差”で、スチールファイバーが “振動公差” !

画像: シャフトロゴの下に「Private Reserve」の文字。

シャフトロゴの下に「Private Reserve」の文字。

「『ダイナミックゴールド ツアーイシュー』はツアーで供給が始まった当初からツアー選手向けに重量公差が少ない製品を提供しており、それを一般ユーザーに広めたという経緯があります。対して『スチールファイバー プライベートリザーブ』はトゥルーテンパーが買収する以前から販売していて、その当時から“振動数管理”に重きを置いていて、最新の『プライベートリザーブ i95cw / i110cw』も同様の設計になっております」と、トゥルーテンパー広報担当の安藤早織さん。なお、『i75』『i90』『i105』はツアープロ用なので、いまのところ市販される予定はないとのこと。

もともとスチールファイバーを製造していた「エアロテック社」を、ダイナミックゴールドを製造している「トゥルーテンパー社」が買収したため、製造方法や重点を置いている数値が異なるのも興味深い。

海外選手をはじめ、徐々にツアー使用率が高まりつつある『スチールファイバー』。新たに『スチールファイバー プライベートリザーブ』が加わり、次は誰がこのシャフトを使用して優勝するのか、注目したい。

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