女子ゴルフの今季国内ツアー第2戦、Vポイント×SMBCレディスゴルフトーナメント2日目が22日、千葉県・紫カントリークラブすみれコースで行われ、米ツアーから一時帰国して参戦したホステスプロ・渋野日向子は4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー72で回り、通算2アンダー6位。首位・吉田優利とは10打差で、最終日は最終組2組前の9時40分、1番からスタート。最後まで渋野らしい全力プレーで大会を盛り上げる。
画像: 2アンダー6位で最終日へ(撮影/姉崎正)

2アンダー6位で最終日へ(撮影/姉崎正)

首位から大きく離されても渋野人気は絶大だった。前日初日は4755人ものギャラリーが押し寄せたが、この日はそれを上回る6503人。渋野の組にも多くのギャラリーが注目した。

注目度の高さとは逆にプレー自体はもどかしい内容になった。1番でティーショットを左の林に打ち込み、2打目はフェアウェイに出すだけ。3打目は右バンカーに入れ、4打目はピン4メートルに乗せたが、このボギーパットを外して痛恨のダブルボギー発進となった。

「1番はフガフガすると思ったので、全力脱力で打とうと思ったらあまりにも脱力すぎて。あれより右にいく人はいないでしょ。でも、どうなるかと思ったけど、とりあえずイーブンまで戻せてよかったです」

いきなりの“渋野劇場”で始まったが、2番以降は落ち着きを取り戻した。3番で10メートルのバーディパットを沈めて流れを変えた。6番でもバーディを奪って1番のダブルボギーを帳消しにした。

「2番以降はフガフガしなかったかなー。良いフガフガです。言葉にはできないですけど、良い緊張感? 自分を少しだけコントロールできているフガフガみたいな。ショットの感覚はそこまで良くなかったので、3番でパターが入ってくれたのがよかったです」

画像: 初日は渋野の"即席サイン会"に行列ができた(撮影/姉崎正)

初日は渋野の"即席サイン会"に行列ができた(撮影/姉崎正)

前半アウトをイーブンパー36で折り返した後は後半のスタートまで時間があり、クラブハウス前の練習グリーンでボールを転がして後半に備えたが、その間も多くのギャラリーが二重三重に練習グリーンを取り囲んだ。前日のホールアウト後に行われた"即席のサイン会"では300人ほどが行列をなす盛況ぶり。。注目度の高さはプレー中もそれ以外も変わることはなかった。

後半インもいきなりピンチに立たされた。10番でティーショットを右に曲げ、木越えのセカンドショットで高さを出せず、木の中に打ち込んでしまった。バンカー越えのアプローチが残ったが、これを3メートルに寄せてこん身のパーセーブ。見守ったギャラリーを大いに沸かせた。

「確かに結構落としてもおかしくない内容だったと思いますけど、何とか耐えながら、微妙な距離も決めることができてよかったです」

最後は17番で3メートルのバーディパットを決めてスコアをイーブンパーに戻し、最終日は通算2アンダー6位から吉田優利の背中を負いかける展開となったが、10打差がついたことには苦笑いを浮かべるしかなかった。

「考えられないでしょ。それだけ(通算12アンダー)出るってこのコースでは考えられないですけど、優利ちゃんの集中力、ゾーンの入ったときの怖さってすごいので、やっぱりレベルが高いなと。私は10打差ついているので、ゴルフは何が起きるか分からないけど、上を目指します」

昨季も米ツアーのメジャーでは全米女子オープン2位、全米女子プロ7位と何か奇跡的なことをやってのけるのが渋野。今大会も最終日の“ミラクル”に期待がかかる。

※2025年3月23日9時6分本文を一部修正しました

首位独走の吉田優利

ホステス大会出場の渋野日向子

初日は青木瀬令奈がトップ

This article is a sponsored article by
''.