3月は卒業シーズンだ。各地でさまざまな行事が行われるが、茅ヶ崎市立浜須賀小学校の卒業記念イベントは隣接するゴルフ場で行われた。題して「Special Day 2025」in GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス。週刊ゴルフダイジェスト4月1日号ではイベントの模様を特集。「みんゴル」でもご紹介しよう。

平日、プレーヤーがいなくなる時間を見計らい、校庭を横切り3番ホールにやって来たのは、卒業を間近に控えた6年生134名と教員8名の142名。

まずは3番のフェアウェイを使って鬼ごっこ。鬼役にはサッカーの湘南ベルマーレの選手に教員などが加わり、全速力で駆け回る児童たちの嬌声が響き渡り、児童から「アンコール、アンコール」と連呼され「鬼ごっこ」は楽しかったようだ。

画像: 全速力でフェアウェイを駆ける鬼ごっこは大人でも参加したくなるほど楽しそうだった

全速力でフェアウェイを駆ける鬼ごっこは大人でも参加したくなるほど楽しそうだった

体と心がほぐれたあとは5番グリーンでパターゲーム、フェアウェイではフットゴルフとPK対決、6番ホールでは湘南スナッグゴルフ協会によるスナッグゴルフ体験、そして大谷翔平選手から小学校に贈られたグローブを使ってのキャッチボールと、それぞれに分かれて楽しんだ。どの児童も生き生きした表情で、見ているほうも楽しくなり、少しの間だが童心に戻れた。

画像: 大谷翔平選手から贈られたグローブでキャッチボールを楽しんだ児童たち

大谷翔平選手から贈られたグローブでキャッチボールを楽しんだ児童たち

この行事はどのような経緯で始まったのか主催者のGDOに聞いてみると、さかのぼること4年前の2021年、世の中はコロナ禍の影響で多くの人が集まるイベントは自粛を余儀なくされ、小学校の修学旅行も例外ではなく中止されてしまった。「何か特別な思い出のお手伝いをすることはできないのだろうか」と考えたのが6年生の児童を集めてフェアウェイで思い切り遊んでもらうというものだった。

画像: パターによるホールインワンチャレンジ。力具合の調整が難しそうだった

パターによるホールインワンチャレンジ。力具合の調整が難しそうだった

浜須賀小学校の校庭は3番ホールに隣接するが、普段、児童たちが立ち入ることはない。今回「初めて入りました」と少し興奮気味の児童もいた。青柳和富校長は「児童が自由に駆け巡り笑顔で楽しそう。自由に遊んでいる姿を見ているとこちらも楽しくなりますね。今は空き地や広い場所も少なくなりましたが、ゴルフ場は遮蔽物もなく空が大きいし、心も開放的になります」と破顔した。

画像: スナッグゴルフに興じる児童。的に当たると歓声が響く

スナッグゴルフに興じる児童。的に当たると歓声が響く

フェアウェイでただ遊ぶだけではなく、6年生のSDGs委員会から、スコアを記入するペグシルがプラスチック製ということから、児童たちは短くなり使わなくなった鉛筆を捨てずに集め、少しでも環境に優しい取り組みとして短い鉛筆をコースに寄贈した。

画像: 短くなり使わなくなった鉛筆をスコア記入用に集め返礼としてコースに寄贈

短くなり使わなくなった鉛筆をスコア記入用に集め返礼としてコースに寄贈

そして最後は全員による風船飛ばし。大空に上昇していく風船には子供たちの大きな夢と思いが込められているに違いない。卒業おめでとう!

画像: 恒例の全員による風船飛ばし。児童の夢と思いが大空を駆け巡る。使われた風船は土に帰るという環境に優しいもの

恒例の全員による風船飛ばし。児童の夢と思いが大空を駆け巡る。使われた風船は土に帰るという環境に優しいもの

文・撮影/吉川丈雄(特別編集委員)

※週刊ゴルフダイジェスト4月1日号より

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