タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第66回は「ニューポート2」と「Timeless」をお届け。
甲冑をまとう中世の騎士

ニューポート2 Timeless GSS/プラミングネックが溶接で装着されたGSSのニューポート2。ヘッドにはモデル名の刻印はないが、COA(保証書)には「ニューポート2 Timeless GSS」と記載されている
メタルフィニッシュが美しい、GSS(ジャーマンステンレススチール)ヘッドの、ニューポート2
Timelessである。
銀色に輝くボディ、バックフェースに刻まれたクラウンのスタンプ、ショルダーを彩るスノードット、プラミングネックを取り付けた溶接跡……etc.。

写真左:ソールには、3ポイントクラウンを冠したスコッティドッグ
写真右:フェースには、ビッグツアードットと、「S.CAMERON」の刻印が入っている
その装飾は、まるで鉄の甲冑をまとった中世ヨーロッパの騎士のようで、クラシカルな雰囲気を醸し出すとともに、このパターの魅力を押し上げている。
ソールに鎮座するスコッティドッグは、さしずめ王冠をかぶった王子様といったところであろうか。その心を知ることはできないが、何やら誇らしげな様子に感じられる。
バンパーに刻まれた「SCOTSDALE」の文字は、一世を風靡したクラシックパターへのオマージュで、デザイナーであるキャメロン氏が、仕上がりに納得したパターに刻む文字なのだという。
グリーンの緑と空のブルーを映し込むこのパターは、その名に恥じない魅惑的な一本であった。
PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン
※週刊ゴルフダイジェスト2025年4月1日号「キャメロンマニア宣言」より