2年ぶりに出場した梶谷翼、3年連続出場の新地真美夏、初出場の倉林紅の3人の日本人が出場するオーガスタ女子アマの予選がチャンピオンズ・リトリートGCで2日間開催された。36ホールの合計スコアで30位タイまでがオーガスタナショナルGCで金曜日に行われる決勝に進むが、日本勢では新地と倉林が決勝に進んだ。とくに初日に6オーバーの68位タイと出遅れた倉林だったが、2日目にこの日のベストスコア「65」を叩きだして滑り込みで決勝に進出した。
画像: オーガスタ女子アマの予選を通過した新地真美夏(右)と倉林紅(左)。倉林は兄・太聖さんがキャディを務める

オーガスタ女子アマの予選を通過した新地真美夏(右)と倉林紅(左)。倉林は兄・太聖さんがキャディを務める

予選会の開場となったのがチャンピオンズ・リトリートGC。アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤーという3人のマスターズ“チャンピオン”が9ホールずつ設計を手掛けたコースで、その中から18ホールを選択して大会が行われた。

画像: グリーンやフェアウェイは最高のコンディションで開催された

グリーンやフェアウェイは最高のコンディションで開催された

いずれもグリーンに大きなアンジュレーションがあり、ロープ外から見てもかなり厄介。コース内は雨で多少ラフの芝が変色している箇所もあったが、手入れの行き届いた最高のコンディションに仕上げられていた。

画像: コース内各所で昨秋のハリケーン・ヘレナの猛威が伺える。写真はチャンピオンズ・リトリートの4番H

コース内各所で昨秋のハリケーン・ヘレナの猛威が伺える。写真はチャンピオンズ・リトリートの4番H

しかし、ちょっとコース外に目を移すと、昨年秋にオーガスタを襲ったハリケーン・ヘレンの痛々しい被害が目に入った。4番Hと5番Hの左サイドにはサバンナ川が流れているが、その淵は無残にも崩れ落ち、ウォーターハザードを示す赤線が引かれていた。とくに4番Hはグリーンエッジギリギリまで浸食されていて、梶谷翼も狙いより少し左にずれただけで、赤線の餌食にされてしまっていた。

画像: ホール間の木々は倒れたままという箇所も

ホール間の木々は倒れたままという箇所も

他にもコースは敷地面積が広く、ホール間にも沼地や林が広がっているが、根から倒された巨木たちが倒されたままになっていて、コース内にも多くの切り株や、木を抜いた跡が残されていた。

それにしても被害発生から半年余りでここまで回復させたコーススタッフの技術力高さや情熱には感服だが、決勝が行われるオーガスタナショナルGCもかなりのダメージを受けたという。少し前にプレーしたローリー・マキロイは「4つのグリーンが改修されて、木も少なくなったけど、ほとんど変わらない」と語っているが、この状況をみるとにわかには信じられない。マスターズ前にオーガスタ女子アマ決勝が行われるオーガスタナショナルGCの勇姿はいかに⁉

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