こんにちは、上原彩子です。今週のLET(欧州女子ツアー)はインベステックSAウーマンズオープン(エリンベールC&GE)です。
先週のヨハネスブルグからケープタウンに移動してきましたけど、こちらのほうが都会に感じますね。実は南アフリカに来てからほぼずっと雨なんです。こちらの季節は秋。雨が降るとより寒く感じます。とはいえ、10度はあります。秋はあまり雨が降らないらしいんですけど、今年は特別なのかな。
さて、先週の試合に関して。1日目も2日目もサスペンデッド、何度もストップして待たされ続けました。結局、4日間の試合が3日間になりました。コースは雨で本当にぐちゃぐちゃでしたね。私は初日、2日目はまあまあよくて予選は通過できたんですけど、最終日はスコアを2つ落としてしまい54位タイ。でも調子自体は悪くない。かみ合えばもっと上位にいけるかなと思っています。
先週の練習ラウンドで。「ピン姉妹」!アメディア(右)は24歳、ヴァネッサ(左)は27歳。なんだか彩子がいちばん若く見える……
先週一緒に練習ラウンドをしたのは、1人は初めて会うスイスのヴァネッサ。もう1人は、以前全米女子オープンで一緒だったりして顔見知り、イングランドのアメディアです。アメディアはLETへのフル参戦は今年初めて。昨年までエプソンツアー(米女子下部ツアー)に出ていたんですけど、今年もオープンウィークはエプソンに出るみたいです。こういう選手もけっこう多いんですよ。
そういえば皆さん、私の英語力、気になりますか? 選手同士は皆、英語で話をしますけど、私は米LPGAツアーに出ていたときに使いながら覚えましたね。ただ、いまも不自由はいっぱいあります(笑)。そこはもう、雰囲気とか気合いで通じさせる感じです。
もちろん、ツアーや協会の方、コースの方々とも英語で話をします。今回のプレーヤーズラウンジの方々とは写真を撮りました。南アフリカでは、フードロス活動もあるのか、選手に決まったぶんの食事を取り分けて配ってくれるんです。でも、量が決まっているから、足りないんですよね。それで、「お腹が空いている」とスタッフの方に言うと、「ボスが見ているから……」という感じだったんですけど、こっそりボスの目を盗んでくれたりはしました(笑)。
ケープタウンまでは飛行機で2時間でした。空港内はさほど危険はないんですけど、夜遅くに着いたので、現地の方に宿までのルートを見てもらって大丈夫かどうか確認して気を付けて運転しました。

ヨハネスブルグは停電率が高く、信号もこの通り。「借りていた家も一度停電したし、昨年はゴルフ場が真っ暗だったことも。やっぱりアフリカってこんな感じなんだなあと思ってしまいます」
南アフリカでは、信号が赤でも止まったらダメなんですよ。危ない人たちがきて、殺されたりもするらしくて、一瞬止まって左右を確認したらすぐに行く。試合で予選ラウンドが一緒だった地元の選手も、信号ではもう絶対止まってはダメだと。通るだけでもダメな場所もあるので、そういう情報は現地の方に聞くのが一番です。
でも、今週のホテルもセキュリティがしっかりしていて快適です。なんだかジャングルのなかにいるような、癒しの感じもあります。外のプールサイドでご飯が食べられるので、スーパーで食材を買ってバーベキューをする予定です。それに、町のランドリーに行って洗濯もしなければ。そこは安全だと確認しましたので安心してください。洗剤は日本から持ってきたものを使います。

先週のコースで1週間ご飯をたくさん作ってくれた皆さん。彩子には「おまけ」もしてくれました。ポージングがイイね!
さて、今週のコースはかなり広い感じ。山でも海でもなく、前半はフラット、でも後半は上って上って、途中から下っていく、という感じ。飛ばし屋有利なコースセッティングかなあと思っています。
でも短いホールもありますから、そこでしっかりバーディを取っていくことが大事。明日からは天気も大丈夫そう。今週は4日間プレーできると思うので、しっかりバーディチャンスを生かしながら、スコアを伸ばしていけるように頑張ります!
写真/本人提供