
すずき・あい/1994年5月生まれ。徳島県出身。倉吉北高等学校卒業後、2013年プロテスト合格、85期生。2014年日本女子プロで初優勝、通算20勝。2017年、2019年JLPGA賞金女王

ロースピンのG440 LSTをチョイス。構えた時の顔が好みで、飛距離も伸びている。今までは左のミスを手元の感覚で調整していたが、新しいシャフトは左のミスの心配をすることなく、気持ちよく振り抜けるそうだ
ドライバーはG440 LSTの9度。前作のG430も同じLSTを選んでいたが、「顔がさらにかっこ良くなって、飛距離も少し伸びています」と本人。シャフトは前作までピンの純正ALTA J CBのフレックス“S”を挿していたが、今季はフジクラの24 ベンタス レッドのフレックス“R”に変更。「つかまり過ぎたと感じた時でも左へ大きく曲がらない安心感があるので」と、ミスに対する強さを最優先にスイッチした。

今季から7Wを抜いて5Wをバッグに入れた。新しいG440 MAXは悪ライでもしっかりボールを拾えるとのこと。UTのシャフトは今年からALTA J CBブルーに変更
FWは昨年まで3Wと7Wの2本だったが、今季は3WがG440 LST、7Wではなく5Wを入れてG440 MAXと別モデルの2本をチョイス。3Wはドライバーと同じLSTだが、5Wはテスト段階でMAXの方がミート率が良く、ショット精度も高かったためこのモデルにした。シャフトは3Wがピン純正のALTA J CB ブラック、5WはALTA J CB レッドで、いずれも「振り抜きやすくて、ボールが捻じれない点が気に入っています」(鈴木)。2本のUTもG440に変更している。UTはアドレスした際に、フェースが少し上を向いた顔を好むそうで、鈴木の好みにフェースの見え方をカスタマイズしてあるという。この2本も以前まではピン純正のツアー クローム2・0を挿していたが、アルタ J CB ブルーのRに変更している。

このアイアンを使って球が高くなり、キャリーは各番手2~3ヤード伸びた。ラフからでもフェアウェイと遜色ないスピン量のショットが打てる点も気に入っている
アイアンはシャープな顔が好みで、昨季からブループリントSの6I〜PWを継続使用。このアイアンの“抜けの良さ”を何よりも気に入っている。「バウンスを活かして、どんなライでも自信を持ってショットできるんです」と本人。以前使用していたi210よりも弾道が高くなり、それもお気に入りのポイントだそうだ。

とりわけ58度への信頼が厚く、Bグラインドソールは硬い地面でもボールを拾いやすいと話す。見た目も気に入っており、バウンス、打感、スピン量ともすべてに満足
ウェッジは50・54・58度の3本態勢で、s159を使用。50度と54度はスタンダードなSグラインドソールで、58度だけは硬い地面でもボールを拾いやすいBグラインドを選んでいる。フェースを開いてもリーディングエッジが浮くことがなく、適度にバウンスも使えてアプローチができると、このウェッジを評価する。

パターは3月に発売されたミッドマレットのスコッツデールDS72
パターは今年3月に発売されたばかりのスコッツデールD S72。形状はミッドマレットで、アドレスした時の顔と、軟らか過ぎず硬過ぎない打感がお気に入り。今季の1ラウンドあたり平均パット数は28.71(15位)。
ボールはタイトリストのプロV1x。2025年モデルへスムーズに変更できたそうで「アイアンの方向性が良くなり、しっかり止まってくれます」と話す
永久シードの30勝まであと10勝、今季も勝利を積み重ねることが目標だ。
鈴木愛の最新クラブセッティング
1W/ピン G440 LST(9度)・フジクラ 24 ベンタス レッド(5R)
3W/ピン G440 LST(15度)・ピン ALTA J CB ブラック65(R)
5W/ピン G440 MAX(19度)・ピン ALTA J CB レッド65(R)
4U・5U/ピン G440 HYBRID(19度)・ピン ALTA J CB ブルー70(R)
6I~PW/ピン ブループリント S・N.S.プロ 950GH neo(R)
GW・AW・SW/ピン s159 ウェッジ(50・54・58度)・ピン CFS(R)
PT/ピン スコッツデール DS72
BALL/タイトリスト プロV1x
※スペックは編集部調べ
※スペックとスタッツは4月3日時点のもの