
7アンダーで暫定首位に立った安田祐香
安田の口から前向きな言葉が飛び出した。
「今から練習できるので終わってよかったと思います。でも、流れはいいほうだったので、どっちもどっちですね」
好調にスコアを伸ばしてきながら、14番を終え、15番のティーグラウンドに向かって歩いているときにサスペンデッド決定を知った。最後までプレーできずに残念という言葉は飲み込み、球があるがままにプレーするゴルフの精神同様に現実を冷静に受け止めた。今年でプロ6年目の24歳は心身ともに確実に成長の階段を登っている。
1番パー5で3メートルを決めてバーディ発進。いい流れをつかむと、10メートルを沈めた3番パー4からは圧巻の4連続バーディ。パッティングが好調で4連続のうち4、6番は7メートルのバーディパットを決めた。後半も2つ伸ばし、サスペンデッドになった時点では7アンダーまでスコアを伸ばした。
「前半の1番も3メートルくらいだったんですけど、2つ目のバーディが結構長めのが入ったので、流れに乗れたかなという感じです。(パッティングの)タッチがよかったと思います。練習ラウンドで割と長めのやつとか、段下から打ったり、ロングパットを多めにやったのがよかったかなと思います」
7位に入った前週のヤマハレディースオープン葛城からの好調をキープした。開幕4戦目でのトップ10入りはルーキーだった2021-2022シーズン以降で最も早い。
「先週は序盤の試合でトップ10に入るのが、今までで今年が一番早かったと思うので、それはすごくいいことです」
残り2日間を見据え、課題にはティーショットを挙げた。
「(今日は)セカンドをしっかり乗せられたり、チャンスにつけることができたので、よかったと思いますけど、今週はティーショットが思うようにいっていないんです。練習で何かヒントを得られればいいかなという感じです」
昨年は9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで悲願の初優勝を果たした。今年の目標は前半戦で通算2勝目となる1勝を挙げること。
「今週はグリーンのスピードが先週よりはちょっと重たいんですけど、打ち切ることが大事かなと思います」
2日目はこの日の残り4ホールと第2ラウンドの18ホールを回る長丁場。いい流れを手放さずに目標達成を目指す。