女子ゴルフの今季国内ツアー第5戦、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が3日、埼玉県・石坂ゴルフ倶楽部で行われ、19歳のルーキー中村心は通算9アンダーで首位に並んだ安田祐香、河本結の3人によるプレーオフに敗れて2位にとどまった。安田が4ホール目でプレーオフを制し今季初優勝、昨年9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン以来の通算2勝目を挙げた。
画像: 19歳のルーキー中村心

19歳のルーキー中村心

中村は18番パー4を使用したプレーオフ1ホール目でボギーをたたいて脱落し、敗戦後は目に涙を浮かべた。

「悔しいです……。レギュラーツアー3試合目でプレーオフまでこられると思っていなかったので、優勝争いを経験できたのはすごくよかったですけど、次は優勝したい思いがすごく強くなりました」

運命の1打は18番のパーパットだった。この時点では2位グループに1打差をつけて単独首位。左2メートルのスライスラインを沈めれば初優勝がほぼ決まる状況だったが、カップの左淵に蹴られた。ここをボギーとし通算9アンダーでできれば避けたかった初体験のプレーオフへ。集中力を維持するのが難しい状態で最初のホールに臨み、奥から1メートル弱のパーパットを外した。

画像: 入れば優勝という正規の18番のパーパット(撮影/大澤進二)

入れば優勝という正規の18番のパーパット(撮影/大澤進二)

「(正規の18番のパーパットは)思った以上に緊張していてよく分からなかったです。自分の中ではそんなに緊張しているなというのはなかったですけど、していたと思います。打つ前にキャディさんから『外してもプレーオフだから大丈夫』というのを聞いて、ああ今トップなんだと分かりました」

敗れたとはいえ自己最高成績の2位に入った。2週前のVポイント×SMBCレディスは37位だっただけに、レギュラーツアーにも慣れて調子は上向き。

「今はまだ切り替えることはできませんが、この悔しさを笑顔に変えられたらいいなと思います」

フレッシュな19歳の初優勝へ期待が高まる。

中村心の素顔を撮り下ろし

中村心にインタビュー

中村心の今シーズンの活躍

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