悲願のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイと最終日最終組をプレーしたブライソン・デシャンボー。2人は昨年の全米オープンでも優勝争いを演じサンデーバック9で一時リードしていたマキロイが上がり4ホールで3ボギーを叩きデシャンボーが栄冠に輝いた。メジャータイトルを巡る戦い第2弾となった今回も接戦が期待されたがマキロイがデシャンボーを凌駕。ファイナルラウンドに何があった?
画像: 「ホールアウトまで一言も交わさなかった」とデシャンボー(撮影/Yoshihiro Iwamoto)

「ホールアウトまで一言も交わさなかった」とデシャンボー(撮影/Yoshihiro Iwamoto)

首位のマキロイに2打差の単独2位からスタートしたデシャンボーだったがなかなかチャンスを掴めずズルズルと後退。後ろからジャスティン・ローズやラドビッグ・アバーグ、さらにスコッティ・シェフラーまでが追撃を開始した。

11年ぶりのメジャー優勝&キャリアグランドスラムを目指すマキロイがバック9で一時後続を4打リードする展開にデシャンボーは内心自らの不甲斐なさに泣きたい気分だったに違いない。

しかし13番パー5でまさかの事態が。2打目でグリーンを狙わず刻んで3打目勝負だったマキロイの打球が手前のクリークに捕まったのだ。ボギーパットも外し本日2個目のダブルボギー。

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最終日にダボを2個叩いて優勝した選手は誰もいない。絶対的だったマキロイの勝利が揺らいだ瞬間デシャンボーは「彼のために泣きそうになった」という。

「リードしているならピンデッドではなくグリーンセンターを狙うのが鉄則なのに敢えて攻めて起きたミス。でもマスターズの日曜日、そういうこともある」

「彼が自分のプレーを完全にコントロールしているように見えるときもあれば、いったい何をやっているんだろう、と感じたこともあった」

ラウンド中対戦相手にシンパシーを抱いたデシャンボーだったが、じつは2人の間に会話はなかったという。

「一日中(マキロイは)一度も話しかけてくれませんでした」

以前はLIVに移籍したデシャンボーにいい感情を持っていなかったマキロイだが、最近は「LIV勢が戻ってきても構わない」という発言もあり偏見はなさそう。悪意はなかったのだろうが会話がなかったことにデシャンボーは少し悲しんでいるようだった。

「今日はアイアンが悪かったけれど同じことをやっても結果に繋がらないことがある。こうすれば良かった、ああすれば良かったとも思うけれど仕方がない。今週はたくさんのことを学んだし、これからの自分の人生にワクワクしている」(デシャンボー)

昨年は6位、今年は5位タイでマスターズベストを更新した。マキロイとのメジャーを巡る戦いは1勝1敗のタイ。第3弾は今年中に実現するかもしれない。

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