「ソフトスパイク」と「スパイクレス」、シーズンインに合わせてゴルフシューズの新調を検討している人にとっては、どちらにすればいいのか悩むところ。「週刊ゴルフダイジェスト」4月22日号ではソフトスパイクとスパイクレスの比較テストを実施した。「みんゴル」では2回に分けてご紹介。【2回中1回目】
画像: 【ゴルフシューズのソール問題①】ソフトスパイクとスパイクレスどっちがいいの? プロが教える、シューズ選びの基準とは

解説/小林大介プロ
日夜、世界のトッププロのスウィングを研究し、アマチュアへの指導経験も豊富。湘南衣笠ゴルフ所属

元々、ゴルフのラウンドで履くシューズといえば、最近ではソフトスパイク、その昔はメタルスパイクなど、「スパイク」を履くのがごく当たり前だった。しかし、近年ツアープロの試合でも、アマチュアのラウンドでも、スパイクレスを履くゴルファーが増えていて、新しくシューズの購入を検討
する人にとっては、果たしてどちらがいいのか悩ましいところだろう。

プーマジャパンによると、国内ツアーで同社シューズ使用選手の約75%がスパイクレスを履いているという。スパイクレスが現代ゴルフの市場を席巻しているといっても過言ではないだろう。今回、ラウンドでのシューズの“ソール問題”について、小林大介プロに解説してもらった。

画像: ソフトスパイクとスパイクレス、大別すると2種類だが、「スパイクレスは細分化できます」と小林プロ

ソフトスパイクとスパイクレス、大別すると2種類だが、「スパイクレスは細分化できます」と小林プロ

「かつては当たり前のようにラウンドでソフトスパイクを履く時代があり、スパイクレスでラウンドする人はほぼいないといってもいい状況でした。しかし、2010年代に入り、現役晩年のフレッド・カプルスが腰を怪我して、腰の負担を軽減するために、ECCOのスパイクレスをマスターズで履き始めたのを知り、驚いた記憶があります。その頃からスパイクレスが足腰にやさしく、練習場でも履けることから少しずつ認知され、この10年ほどでスパイクレスの『ウィークポイント』だったグリップ力が飛躍的な進化を遂げています。
 
一方、元々グリップ性に優れたソフトスパイクもクッション性がよくなり、ソフトスパイクとスパイクレスのグリップ力や履き心地に以前ほどの差がなくなったことで、シューズの選択がより難しくなったと言えるでしょう」

では、どんなシューズを選べばいいか、小林プロが教えてくれた。

「各ゴルファーがシューズに何を求めるかによるでしょう。例えばPGAツアーの選手のようにい
わゆる“パワー型”であれば、下半身の踏ん張りが必要なのでソフトスパイクがいいでしょう。実際
にPGAツアーでも多くの選手がスパイクを愛用しています。スパイクレスの場合、グリップ性以
外にも、軽量化したモデルやクッション性に富んだモデル、最近では定番スニーカーをそのままスパ
イクレス化したファッション性を重視するシューズまで存在し、何を求めるかを明確にすれば、より
良いシューズ選択が可能になるはずです」

画像: 最近のシューズはこの3つのタイプが主流だ!

最近のシューズはこの3つのタイプが主流だ!

●河本結はスニーカー型スパイクレス
スパイクレスのソールの進化に伴い、近年ファッション性重視のゴルファーのニーズにも応えられるスニーカー型のスパイクレスが多く出ている。定番スニーカーをそのままのデザインでゴルフシューズ化したモデルも多く発売されており、試合で使用するプロも増えている。

●渋野日向子は機能型スパイクレス
かつては“運動靴”の延長のようなスパイクレスが主流でグリップ力は“そこそこ”だったが、近年のグリップ性能の進化で最近ではソフトスパイクと遜色ないグリップ性能を誇るモデルも。また、軽量化やクッション性など履き心地のよいモデルがトレンドだ。

●竹田麗央はソフトスパイク
以前はソールに6〜10カ所付いていたスパイクの鋲が抜群のグリップ性能を発揮していたが、現代のソフトスパイクは足関節の負担を減らすためにソールの鋲周辺にもイボイボが施され、グリップ性能とクッション性を両立したモデルが主流。足腰にやさしいタイプがトレンド。

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「つづき」では、ソフトスパイクとスパイクレスのシチュエーション別レビューを実施! ぜひそちらのチェックもお願いします。

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PHOTO/ Yasuo Masuda
THANKS /葉山国際カンツリー倶楽部

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