国内シニアツアー第2戦「ノジマチャンピオンカップ」が4月17日、18日に開催。コース全域が富士箱根伊豆国立公園内に位置し、周囲に広がる外輪山や内輪山の眺めは、最高のロケーションである箱根CC(神奈川)で行われた。プラヤド・マークセンが通算7アンダーで優勝した。
画像: 通算7アンダーで優勝したプラヤド・マークセン。シニアツアーでは最多の24勝目

通算7アンダーで優勝したプラヤド・マークセン。シニアツアーでは最多の24勝目

後半に伸ばしたP・マークセンが逃げ切り優勝

今年で9回目となる「ノジマチャンピオンカップ」。初日はタイ出身のプラヤド・マークセン(59歳)、タワン・ウィラチャン(58歳)、サマヌーン・スリロット(55歳)の3人が4アンダーでトップに立った。そして最終日、天候は曇りのち晴れ。午後には気温も上がったが、風速6mという強風の中での戦いとなった。

優勝したのはP・マークセン。ツアー通算24勝目を挙げ、自身が持つシニアツアー最多勝利数の記録を更新した。

画像: 最終18番でバーディを奪い、7アンダーに伸ばした

最終18番でバーディを奪い、7アンダーに伸ばした

「風が強かったです。初日は午後から風が強くなりましたが、最終日は1番ホールから強かったです。パッティングでもアドレスをしたとき、突風で体がブレることがあって、気を使いながらのプレーとなりました。前半は2バーディ、3ボギー、3パットが2回ありました。後半は4バーディ、ノーボギー。前半で我慢したおかげで、後半でいいスコアが出せました。風が強いのはあまり好きではないので、フェアウェイキープを心がけました」

飛距離が10ヤードくらい落ちました

P・マークセンといえば、シニアの中でも飛ばし屋として知られる。そんなマークセンも来年は60歳。飛距離について聞いてみた。

画像: 全盛期より10ヤードほど落ちたとはいえ、飛距離まだ健在

全盛期より10ヤードほど落ちたとはいえ、飛距離まだ健在

「昔の自分、優勝回数が多かったときは290~300ヤードは飛んでいました。ですが今は、10ヤードくらい飛距離が落ちました。間違いなく年齢の影響だと思います。この歳でハードなトレーニングはできませんが、ストレッチをしたり、自転車をこいだりはしています。クラブもあまり替えるタイプではないので、今大会はスリクソンZX5ドライバーを使いました。新しいモデル(スリクソンZXi)も用意しましたが、練習ラウンドとプロアマで使った感じです。ニューモデルは打ち出しが少し高く、今日のような風の強い状況にはマッチしませんでした」

シニアツアー通算24勝目。自分の最多勝利数の記録を更新したことについては、「日本はこれから天気がよくなります。だから25勝、26勝といった優勝を狙うより、プレーを楽しみたいです。その先に優勝があれば嬉しいですね。飛ばす若い選手も増えてきましたし、自分はいつも通りベストを尽くすだけです」。

日本食で好きなのはかつ丼と海鮮丼

最後に日本の食事について聞いた。

「牛肉は食べられませんが、私は20年以上、日本でプレーしています。日本食は大好きです。日本に来る前にタイで日本食のレストラン(「フジ」という名前)に行くくらいで、日本食が恋しくなります。一番好きなのは、かつ丼と海鮮丼です。私はタイのホームタウンが海に近いので海鮮はよく食べています」

ホストプロ藤田寛之は9位タイ「久しぶりにすごく楽しめた」

画像: 優勝を狙える位置でスタートしたものの、スコアを一つ落とし、9位タイでフィニッシュ

優勝を狙える位置でスタートしたものの、スコアを一つ落とし、9位タイでフィニッシュ

「今年の日本のシニアツアーはこの試合で最後になるかもしれませんが、最終日の最終ホールでバーディ。そこまでがボロボロでしたけど、最後にバーディを見せることができて、自分でも嬉しかったです。最後のガッツポーズは、日本のシニアならでは、です。ギャラリーと一緒に楽しむのが日本のシニアスタイル。ボクの役割は試合だけじゃありません。今日の前夜祭と明日のプロアマも大事です。ホストですからね。初日(6位タイ発進)は優勝のにおいを少し感じましたが、最終日はそのにおいが消えました。日本のシニア、久しぶりに出ましたが、すごく楽しかったです。みんなに声をかけてもらえたし、家族も応援に来てくれました。ボクの応援団は半分以上、身内だったかもしれません。静岡から箱根は近いですからね。子供たちもだんだん離れていくような年齢ですが、久しぶりに見に来てくれて本当に嬉しかったですね」

「ノジマチャンピオンカップ」最終成績
優勝/P・マークセン(7アンダー)
2位/T・ウィラチャン(5アンダー)
3位/谷昭範(4アンダー)
4位/岩本高志(3アンダー)
5位T/宮本勝昌(2アンダー)
5位T/I・J・ジャン(2アンダー)
5位T/横田真一(2アンダー)
5位T/T・スリロット(2アンダー)

写真/有原裕晶

月刊GDツアー担当が語る「シニアツアーの良さ」

This article is a sponsored article by
''.