
ルーキーの青木がステップ・アップ・ツアーを初制覇(撮影/岡沢裕行)
注目ルーキーの青木がステップ・アップ・ツアーを初制覇した。
今週はレギュラーツアーのフジサンケイレディスクラシックが開催中止になったこともあり、有力ルーキーがこぞって参戦。青木は初日に5アンダー67を出して3位発進。このラウンドは前半の1、3番でボギーをたたく嫌な出だしだったが、4番以降で7バーディを奪い、悪い流れを良い流れに変えた。2日目も6バーディ、1ボギーの67を続け、通算10アンダーで単独首位に浮上。最終日のこの日は2位の中村心、稲垣那奈子に1打差でスタートした。
前半で2つスコアを伸ばし、後半は11番から3連続バーディ。逃げ切り優勝が見えかけたが、15番から3連続でボギーをたたき、69で回った中村に並ばれてしまった。
プレーオフは18番パー4を使用。1ホール目、2ホール目は両者パーで分け、迎えた3ホール目に青木がバーディを奪って決着をつけた。
青木は今月初めのヤンマーハナサカレディースで19位になって以来、ステップ・アップ・ツアー出場2試合目での戴冠だった。
青木は宮崎県出身の25歳。昨年6回目のチャレンジでプロテストに合格した苦労人だが、デビュー前に9社とスポンサー契約を結んだ注目選手。今季は既にレギュラーツアーデビューを果たし、Vポイント×SMBCは13位、地元開催のアクサレディスは50位に入っている。
今大会は青木以外にも人気も兼ね備えた実力派ルーキーが出場。中村は富士フイルム・スタジオアリスでプレーオフで敗れ2位。下部ツアーとはいえ今大会での初優勝を目指していただけに悔しい結果となった。
3位の荒木も今季既にレギュラーツアー6試合に出場して、5試合で予選を突破。開幕戦のダイキンオーキッドレディスでは7位タイ、富士フイルム・スタジオアリスでも13位に入る活躍を見せていた。