
PGAツアー出場停止処分を受けたウェズリー・ブライアン
小平智が18年に勝ったRBCヘリテージで17年に優勝している35歳のブライアンは、ここ数年ケガとイップスにより低迷していた。昨季はポイントランク125位圏外に沈み、今季は3試合しか出場していない。だが、数試合はまだ出場機会があった。
しかしLIVマイアミ大会で行われたYouTubeイベントに兄のジョージと参加。LIVゴルフ所属のゴルファー6人とYouTubeで人気のインフルエンサー6人がペアを組んで9ホールのスクランブルマッチを開催。ジョージ&セルヒオ・ガルシア組がプレーオフを制して劇的優勝を飾り、このマッチの模様はYouTubeで公開され200万回以上の再生を記録。大きな話題になった。
PGAツアーが問題視したYouTubeイベントはこちら
- YouTube
youtu.be実はブライアン兄弟はトリックショットに特化したYouTubeチャンネル(Xでも視聴可能)を開設している。ウェズリーはツアーへの出場機会が減るなかコンテンツ制作に力を入れ、ゴルフインフルエンサーとして認知度を上げている。
関係者によると、LIVイベント参加については事前に処分の対象であることを知らされていたらしい。
著名なゴルフインフルエンサー、グラント・ホルバートは同じLIVイベントに出場したにもかかわらず今夏のバラクーダ選手権に招待選手として出場することが決まっている。
不公平にも思えるがそこはツアー側の事情。警告を無視してイベントに参加したことが問題だったらしい。
LIVゴルフの試合に参加した選手はPGAツアーは出場停止になる。現行のルールではLIVゴルフ最後の出場から1年たたないと復帰は許されない。
処分を受けたブライアンは「今後はYouTubeを通してゴルフ界の発展に貢献したい」と前向きにこれからのゴルフキャリアを歩む決意だ。最終日に水色のパンツ、ピンクのシャツ、星条旗柄のソックス姿で登場していた頃が懐かしい。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年5月13&20日合併号「バック9」より