
ザ・CJカップ バイロン・ネルソンでPGAツアー自己ベストの5位タイに入った金谷拓実(写真はソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/Blue Sky Photos)
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x.com最終日金谷はツアー屈指の飛ばし屋キャメロン・チャンプと同組のラウンド。ツアーでもっとも飛ぶ選手ともっとも飛ばない選手の組み合わせだったが、ロンゲストドライブ1位(375ヤード)のチャンプに40ヤード以上置いていかれる場面もありながら、得意のショートゲームでスコアを作り1イーグル、4バーディの6アンダー65をマーク。チャンプが15位タイに終わるなか、通算17アンダ―で5位タイに食い込んだ。
圧巻だったのは9番パー5。ティーショットをフェアウェイ左サイドに置くと残り251ヤードを5メートルに乗せてイーグル奪取に成功。右手の拳を振り下ろすガッツポーズも飛び出した。
18年のアジアパシフィックアマで優勝し19年にマスターズ出場。ローアマのタイトルは逃したが予選を突破し58位に入った。当時から海外志向が強く本人はすぐにでもPGAツアーで活躍する青写真を描いていたが現実は厳しかった。
国内ではこれまで7勝を挙げ、昨シーズンは賞金王にも輝いた。しかしPGAツアーではトータル35試合に出場し予選を通ったのは10試合だけ。最高成績は21年のZOZOチャンピオンシップでの7位タイだった。
今季も出場10試合で7回の予選落ち。だが前週久常涼とのペアで出場したダブルス戦チューリッヒクラシックではショット、パットとも冴え3日目61で2位タイに浮上、優勝を狙える位置で戦った。
あいにく最終日はスコアを落とし、18位タイに終わったが予選落ちを気にながらプレーするのではなく優勝を目指せる位置でプレーしたことが自信に繋がった。
ザ・CJカップでは67-67-68と60台を並べ最終日はノーボギー66と4日間のベストパフォーマンス。ツアー出場36試合目にして初めて待望のトップ5入りを実現した。
昨年末のQスクールではトップ5に入らなければ出場権を獲得できない過酷なサバイバルレースで見事3位に入ってPGAツアー行きのゴールデンチケットを獲得した。
以前は「飛距離が足りない」と感じパワーアップに努めていたがいまの金谷は自分の持ち味を発揮することで大男たちに立ち向かっている。
今大会でのパッティングのスタッツは+8.613と驚異的な数字を叩き出し全体の1位。今季のドライビングディスタンス171位(288.1ヤード)の金谷が全長7569ヤード(パー71)で上位に食い込んだ意義は大きい。
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