小祝さくらは、ダジャレを言うおじさまゴルファーが嫌いではない。ダフったときに「噛んだ(神田)正輝」、力んだときに「長州力んだ」、バンカーに入ったときに「いやんバンカー」、パットが届かなかったときに「三浦とどかず(友和)」などなど……ゴルフダジャレはたくさんある。

「応援してくださる方の声、聞こえますよ」というさくら。試合中の応援では、大きな声でダジャレを言ったりしないでくださいね!
「ダジャレを言う人、けっこうたくさんいますよね。でも私は〝うざい〟なんてまったく思わなくて、面白いなあと思います。具体的に何が面白かったかというのは覚えてはいないんですけれど、コースで言われたらめっちゃ笑ったりしますね」。今日からゴルフ場で自信を持ってダジャレを連発するゴルファーが増えそうだ。
「面白いおじさんと回ることも好きです。ミスしても面白さに変えてくれる人っていいですよね。怒ったり文句を言う人より、ミスしてダジャレを言うくらいのほうが、私もそのミスに対して声をかけやすいですし、一緒に回りやすいです。『面白い、この人!』って思います」。では、練習場やコースに出現する〝教え魔〟ゴルファーに関しては、どんなふうに感じているのだろうか?
「私は聞いたふりをするのが得意なんです。『ああ』みたいな(笑)。返事はするけれど、実は全然聞いてはいないという……」。小祝さくら、恐るべし。素晴らしい対応力だ。
「そういう人に対して、『いや、もうそういうことを言うのはやめてください』と言うのもかわいそうというか申し訳ないと思ってしまうので、一応聞くことは聞くけれど、実は全然聞いていない、という感じですかね」。とても優しいさくらの性格が出ている感じだ。しかし、その行動には、「自分のゴルフを貫く」という深い理由もあるのだ。
「自分のなかで、やりたいこと、やると決めたことは絶対にありますよね。私も、ゴルフで誰かが言ったことを取り入れることは一応しますけど、これは自分に合わないな、と思ったら、すぐに捨てるようにしています。まあ、私の場合は、そういうことはすぐに忘れちゃったりもするので、いいんですけどね」
教え魔対策は、自分のゴルフ上達法にもつながっているのかもしれない。いよいよ本格的なゴルフシーズンに突入。ゴルファーの皆さん、小祝さくらを笑わせることを想定して、ダジャレを考えてコースに向かおうではないか。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年5月6日 13日合併号〝ゴルフときどきタン塩〟より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa)