PGAツアー今季6試合目のシグネチャーイベント、トゥルーイスト選手権でオーストリア出身のセップ・ストラカがシェーン・ローリー、ジャスティン・トーマスとの激闘を制し今季2勝目ツアー通算4勝目を挙げた。しかし本来隣にいるべき専属キャディ、デュアン・ボックは不在。優勝賞金350万ドル(約5億1千万円)のビッグイベントでバッグを担いだのは普段ミニツアーで戦うドリュー・マザースだった。

ストラカの専属キャディ、ボックは先週ゴルフをしている最中に背中を痛めた。

「ボックが木曜日に背中を痛めて日曜日の朝には良くなっていたのに夜になって完全に動けなくなってしまった。普段一緒によくゴルフをしているドリューに連絡したら、すぐに飛行機に飛び乗って会場にやってきてくれた」とキャディ交代の経緯を語ったストラカ。

画像: PGAツアー「トゥルーイスト選手権」を制したセップ・ストラカ(写真/Getty Images)

PGAツアー「トゥルーイスト選手権」を制したセップ・ストラカ(写真/Getty Images)

ドリュー・マザースもプロゴルファーでミニツアーを中心にプレーしているが今週は運良く(?)試合がなかった。

「気心が知れている友達が一緒にいてくれて安心感があったし本当に彼はよくやってくれた。優勝が決まって彼が僕を抱きしめてくれた瞬間、感謝の気持ちでいっぱいになった」(ストラカ)

16番で首位に並んでいたローリーがボギーを叩いて一歩後退。1打リードで迎えた18番でもパーセーブを逃したのに対しストラカは慎重にパーパットを沈めローリーとトーマスに2打差をつけ栄冠に輝いた。

思えば先月のRBCヘリテイジでトーマスが復活優勝を挙げたときも代役キャディがバッグを担いでいた。

「セップ(ストラカ)とデュアン(ボック)のコンビが好調なプレーを続けているのはすごくうれしいけれど、トーマスの(優勝の)ときみたいに代役に勝たれるのは自分が悪いんだけど、ちょっと悔しいかも」とストラカがトップに立った3日目、ESPNのギャレット・ジョンストン記者に語ったボック。

それはそうだろう。普段通りキャディをしていたら5千万円強のギャラが入ってくるところ、仕事ではなく自分のゴルフでケガをしてバッグを担げなくなったのだから。とはいえ彼がキャディをしたからとって優勝できたとは限らないのだが。

昨年までウェルズファーゴの名称で親しまれた大会はスポンサーが変わりトゥルーイスト選手権となった。会場のフィラデルフィア・クリケット・クラブは100年以上の歴史を持つ伝統あるコース。フィラデルフィアでPGAツアーが開催されるのは5年ぶりとあって大会は大いに盛り上がった。

詰めかけたギャラリーの声援にトーマスは「とにかく皆声が大きかった。応援はもちろんうれしかった」と語ったが、観客が多かった(多過ぎた?)ためマーチャンダイジングショップ(売店)は土曜日に商品がすべて売り切れ日曜日は閉店となった。

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画像: Highlights | Final Round | Truist Championship | 2025 www.youtube.com

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