今季メジャー第2戦全米プロゴルフ選手権が現地時間15日に開幕する。最強プロゴルファーの座を争う大会の舞台となるノースカロライナ州のクエイル・ホローCは昨年までウェルズ・ファーゴ選手権(現トゥルーイスト選手権)を開催していたコースで選手たちに馴染み深いコース。マスターズの勝利で念願のキャリアグランドスラムを達成しシーズン3勝を挙げているローリー・マキロイが大本命といわれているが、その理由は単に好調だというだけではない。統計に裏打ちされたコースとの相性の良さが彼を優勝候補No.1に押し上げている。
画像: 全米プロの開催コース「クエイル・ホローC」でローリー・マキロイは過去4勝している(写真は2025年のマスターズ 撮影/Blue Sky Photos)

全米プロの開催コース「クエイル・ホローC」でローリー・マキロイは過去4勝している(写真は2025年のマスターズ 撮影/Blue Sky Photos)

ローリー・マキロイはクエイル・ホローCで過去4勝を挙げている。15年前、記念すべきPGAツアー初優勝を飾ったのもここ(当時の名称はクエイル・ホロー選手権)。フィル・ミケルソンに4打差をつけ栄冠に輝いた。

15年には7打差の圧勝。21年は1打差の勝利だったが昨年はザンダー・シェウフェレに5ストロークの大差をつけ戴冠を果たした。

出場14回でトップ10入りは驚異の10回。このコースでの平均ストロークは69.48で後続におよそ1ストロークの差をつけるダントツのトップだ。

コースの特徴はロングヒッターに有利だということ。Data Golf.com(あらゆるデータの検証を行なっている)によるとティーショットのスコアへの貢献度が高いトーナメントの3番目にランクインしているのがウェルズ・ファーゴ選手権、すなわちクエイル・ホローだ。

マキロイ本人もここを「ビッグボーイコース」と呼んでいてティーショットをどこまで飛ばせるかが攻略の鍵となる。その点彼は今年のストロークゲインド(SG):オフ・ザ・ティーが+0.869で今季1位。この部門では10年以上トップ6を外していない。

これは全長7500ヤードとツアーで6番目に長いコースでいかにマキロイが有利かを物語っている。

それだけではない。過去の優勝シーンに特筆すべき点がある。昨年はシャウフェレに1打リードで迎えた最終日18番でダブルボギーを叩いたにも関わらず65をマークし5打差の圧勝。ご愛嬌(?)のダボがなければストローク差はもっと開いていた。

初優勝した10年は21歳の誕生日を数日後に控えたカーリーヘアが印象的な弱冠20歳だったマキロイ。スタート時点で3打ビハインドを背負いながら1イーグル、8バーディの猛攻で当時のコース&大会レコードの62をマークし胸のすくような大逆転劇を演じている。

最終18番では10メートル以上あるバーディパットを捩じ込みミケルソン、パドレイグ・ハリントン、ジム・フューリックといったメジャーチャンピオンを圧倒。恐ろしい若者の誕生を内外にアピールした。

メジャー連勝がかかる全米プロなのだからプレッシャーはあるだろう。しかしクエイル・ホローでのこれまでの実績を考えるとマキロイは揺るぎないチャンピオン候補なのだ。

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画像: - YouTube youtu.be

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