
世界ランク1位のS・シェフラー、2位のR・マキロイ、3位のX・シャウフェレが同組で回る(撮影/Blue Sky Photos)
10番からスタートした3人はシャウフェレとマキロイがバーディ発進。シェフラーは11番でボギーが先行したが15番で10メートル以上あるパットをねじ込みイーグルを奪うなど好調だった。
ところが16番でフェアウェイのほぼ真ん中から打ったシェフラーとシャウフェレのセカンドショットがグリーン左の池に捕まりダブルボギー。ティーショットを左のラフに入れたマキロイは2打目をミスし、4オン2パットの『6』を叩いた。
大会前に大雨が降ったため地面はウェットな状態。フェアウェイをキープしたにも関わらずシェフラーとシャウフェレのボールはたっぷりと泥をまとい制御不能に。
「強風や余程の悪天候でない限りダボを打つことはない。フェアウェイ真ん中に打ったのに泥がついて球がどこに飛ぶかわからない状況には本当にイライラした」とシェフラー。
シャウフェレも「多くの選手が泥のついたボールに悩まされたと思うが、良いショットを打ったのにそれが報われないのは残念だし、ちょっとバカげている」と憮然とした表情。
それでも「あのホールさえなければ1アンダーだったのでメジャーの初日としてはまずまずだった」とシェウフェレは連覇を諦めていない。
舞台のクエイル・ホローCで4勝を挙げている大本命マキロイはラウンド後なにも語らずコースを後にした。

ショートゲームが冴えた久常涼(撮影/Blue Sky Photos)
日本勢は久常涼が前半耐えて後半爆発。12番から17番までの6ホールで4つのバーディを奪ってシェフラーを上回る3アンダー68をマークし、9位タイの好位置につけた。
特に良かったのがショートゲーム。サンドセーブは3回中3回、スクランブリング(グリーン外からの寄せワン)は10回中10回と100パーセント成功させた。しかもパットも好調で今季2度トップ5入りと米ツアーでの存在感を増しているだけのことはある。
前回クエイル・ホローCで全米プロが開催されたとき優勝まであと一歩と迫り5位だった松山英樹はグリーンマイルの異名を取る終盤の難ホールで2ボギーを叩き1オーバー72。シェウフェレと同じ60位タイと出遅れた。
金谷拓実は4オーバー75、112位タイ、中島啓太は5オーバー76、125位タイと苦しい立ち上がりとなった。