ディフェンディングチャンピオンとして迎える杉浦悠太

中日クラウンズ最終日にて(撮影/有原裕晶)
昨年杉浦は「第91回 日本プロゴルフ選手権大会」を通算18アンダーの268で終え、初日からの首位を守って完全優勝。ディフェンディングチャンピオンとなる杉浦は、史上9人目となる記録を狙い今大会に臨む。
前回優勝者として迎える今大会への意気込みを、「この試合に向けて頑張りたいという気持ちはすごくありました。試合に近づくにつれて調子が上がってきているのは嬉しいことですし、気合も入るので今年も優勝したいという気持ちはあります」と連覇への想いを語った。

2024年優勝時の杉浦悠太(撮影/岡沢裕行)
今季の杉浦はPGAツアーのソニーオープン・イン・ハワイから始動し、これまでアジアンツアーを2戦、JGTOを4戦の合計7試合に出場しているが、最初の3戦が予選落ち。予選落ちがない前澤杯で53位タイ、中日クラウンズで48位タイといいところなしだったが、アジアンツアーの「インターナショナルシリーズ・ジャパン」で2位タイに入ったのを機に調子は上向き、先週の関西オープンでは13位タイ、そして今週の全米オープンの予選会ではトップ通過を果たすなど、好調を維持している。その要因は「ショットの不安が取れている点が大きい」という。
「ショットはずっと不安定さがありました。思ったスウィングをして、思ったところに出球が出る感覚が久しぶりに出てきているので、不安なくショットが打てています。全米オープン予選の2ラウンドもホールを重ねるごとに良い感覚になっていって、すごく今はいい状態だと思います」
オフシーズンには飛距離アップを目標に筋力トレーニングに励み、最大飛距離は伸びているとのこと。
今週の舞台となる三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コースはフェアウェイに点在する立木や、各所に配置されたハザードが戦略性を高めたコースだ。名物ホールである248ヤードパー3に対して杉浦は、「長いパー3、乗せるのが簡単ではないので、外してOKの所にボールがあることも大事ですね。グリーンを外すことも多々あると思いますので、ショートゲームが大事になってくると思います」と答えた。
注目選手はディフェンディングチャンピオンの杉浦のほか、先週の関西オープンゴルフ選手権競技にてツアー初優勝を飾った金子駆大。杉浦は生源寺龍憲と堀川未来夢とインコースの8時10分に、金子は河本力と山下勝将とインコースの7時25分にスタートする。