
全米女子オープン初日、4アンダー首位の竹田麗央(PHOTO/Blue Sky PhotosPHOTO/)
まず、竹田麗央選手が4アンダーでトップタイ。1打差7位タイグループに岩井千怜、畑岡奈紗、河本結の3選手。首位と2打差の12位タイグループには、“メジャーといえば”の渋野日向子選手、さらには桑木志帆選手、西郷真央選手が続きます。
上位はかなりの混戦模様ですが、首位から2打差圏内に7人の日本勢がひしめく展開になっています。ちなみに、12位タイまでにアメリカ勢は2人、韓国勢は4人。日本勢の躍動は数字からも見て取れます。
さて、この初日の結果を受けて「風が吹かなかったことも大きい」と分析するのは、女子ツアーでコーチ兼記者として大活躍する中村修プロ。
「会場のエリンヒルズは難しいコースですが、フェアウェイは広い。日本勢はショットの正確性、精度はみんな高いですから、風のない好条件でフェアウェイキープ率、パーオン率ともに高くなり、それがバーディ数につながっています。初日は河本結選手がフィールドでただ一人7バーディを奪取。渋野、竹田の両選手は6バーディ、西郷、鈴木、岩井千怜、山下選手は5バーディを奪っています」
我慢・我慢の展開ではなく、好コンディションとなったことでバーディを多く奪った選手が上位に行く展開に。では、明日以降の戦いはどうなっていくことが予想されるのでしょうか?
「現地の天気予報を見ると、明日金曜日は午後から風が吹き、夕方から雨が降るかもしれないという予報です。ゴルフではよくあることですが、スタート時間による運・不運が出そうですね」
予報によれば、金曜日8時の風速は5-10mph、午後2時の風速は10-20mph。午前の風は初日とほとんど同じくらいですが、午後は強めに風が吹くという予報です。天気予報的には風が吹かない午前スタート組のほうが明日はラッキーということになりそうです。
「畑岡奈紗、桑木志帆、古江彩佳、山下美夢有、小祝さくら、河本結、西郷真央選手らは午前スタート。一方、竹田麗央、岩井千怜、渋野日向子、岩井明愛、鈴木愛選手らは苦労するかもしれません」
雲行きがちょっぴり怪しい開催コース・エリンヒルズ。気まぐれな風は選手たちのボールをどこに運んでいくのでしょうか。引き続き、注目です。