ゾディア「DIAMOND BR Ⅲ」アイアン×トゥルーテンパーシャフト「ダイナミックゴールド MID ツアーイシュー」の組み合わせは「球の高さ、飛距離、操作性が平均的に高い」(堀越プロ)【人気ゴルフ工房のおすすめクラブをキング・オブ・試打が語る】

「打ち出し角と飛距離を両立できるアイアン」

連載61回目は本試打企画の2回目に掲載されている「Do GOLF」の小野仁志さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。ゾディア「DIAMOND BR Ⅲ」がオススメとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。

工房店主の小野さんが「DIAMOND BR Ⅲ」の特徴を語る

「このアイアンはゾディアで不動の人気を誇る『DIAMOND BR（ブリッヂ）』シリーズの新作です。5軸フルCNCミルド設計で精密に型取られたヘッドですが、研磨師の千葉氏が最終的に仕上げることで、打感や見た目も満足できるアイアンとなっております。またバックフェース部分のスイートエリアを肉厚にすることで、芯に当たった時にとても心地の良い打感を演出してくれます。シャフトには『ダイナミックゴールド MID ツアーイシュー』を挿し、打ち出し角とスピン量を確保。グリーンにしっかり止まってくれる球を打ちやすくした組み合わせにしました」と小野さん。

「このアイアンはソールが特徴的で、ソール後方を落すことによって芝から打った際の抜けの良さが格段に上がり、振り抜きの良さを実現します。シャフトも中調子なのでスティープに入ってしまう方は緩やかになる効果と入射角が安定することによって縦距離のバラつきが軽減されます。特に短いクラブ（ウェッジなど）は距離感がかなり重要になってきますので、そんな方にも使っていただきたいシャフトですね」

シャフトは今回挿していた95gの他、球が上がりにくいがヘッドスピードがあるハードヒッターも使える130gまで用意があり、それぞれの悩みに合わせたスペック選びが可能だ。

ゾディア「DIAMOND BR Ⅲ」の印象を堀越プロに聞いた

「ゾディアは研磨師として有名な千葉文雄さんが手掛けるゴルフクラブメーカーで、2002年のマスターズトーナメントでフレッド・カプルス選手が使用したことで注目を集めました。早速構えてみると、ネックからトップブレードまでの均一化された自然なラインが美しく、絶妙なグースが効いたヘッドはアドレスした際に球を包み込むような安心感がありますね。ちなみにこの『GM（グラインドマーク）仕上げ』というものは、千葉さんの研磨痕を残すことでクラブにハンドクラフトの温かみを感じれる様な工夫だそうです」と堀越プロ。

「シャフトには比較的新しめの『ダイナミックゴールド MID ツアーイシュー S200』を挿しています。このシャフトは通常のDGよりもやや軽めの95g、中調子で球が上がりやすい設計になっているシャフトです。ややロフトが立ったアイアンで飛距離を出しつつ、高さも出そうとしている意図を感じますね」

●キャリー／154.9Y
●着弾角／52.1度
●クラブスピード／37m/s
●打ち出し角／23.5度
●スピン量／6618rpm
※7番アイアン（32度）のデータ

「実際に打ってみると、マッスルキャビティだけあって打感は素晴らしく、適度なやさしさと飛距離、操作性が非常にバランスよく組み合わさっています。そしてソール形状がウェッジのように後ろが軽く落とされていることによって抜けが格段に良くなっています。リーディングエッジ側は程よくバウンスがあるため、入射角が鋭角に入りやすい方でも刺さりにくくなると思います。シャフトは従来の『ダイナミックゴールド』に似たフィーリングですが、重量も軽量で明らかに球が上がりやすくなっています。ダイナミックゴールド特有の粘り感が好きな方にとって、球も上がりやすく軽量なこのシャフトは良い選択肢ではないでしょうか」

総評

「今回試打した組み合わせは、細部まで工夫されたヘッドと、比較的新しめのシャフトを挿し、工房店主の感度の良さが伺えた一本でした。7番は32度ですが、PWは45度と短くなるにつれて通常のロフトに近づき、飛距離を伸ばしつつも下のセッティングは大幅に変えることがないので、痒い所に手が届くようなスペックだと思います。またプレーのみならず、千葉さんの研磨痕を残したGM仕上げなど、所有欲も満たしてくれるアイアンでした。カスタムクラブならではの精密性と職人による研磨技術が融合した集大成のようで、とても印象に残るクラブでした」（堀越）

DO GOLF

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住所／茨城県水戸市元吉田町1776-17
営業時間／10～20時(定休日／火、水曜)
☏029-247-5060

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