全米女子オープンの4日間の戦いが終わりました。優勝はスウェーデンのマヤ・スターク。最終日はメジャー初優勝のプレッシャーのかかるなか安定感あふれるプレーを披露し、2位に2打差をつけて初めての全米女子オープンタイトルを手にしました。
画像: 2位の竹田麗央(撮影/Blue Sky Photos)

2位の竹田麗央(撮影/Blue Sky Photos)

トップと2打差の3位タイからスタートした西郷真央、渋野日向子、竹田麗央の3選手は、竹田選手がイーブンパーのプレーで2位タイ。西郷真央選手がひとつ落として4位タイ。渋野日向子選手が2つ落として7位タイでのフィニッシュ。勝負にタラレバは禁物ですが、3選手ともにあと少しでもパットが決まってくれたら……と思うシーンが多く見られました。

この結果について、女子ツアーでコーチ兼記者として活躍する中村修プロはこう言います。

「結果を見れば、渋野選手も西郷選手も伸ばせませんでしたが、それでも7位タイと4位タイ。竹田選手も伸ばしきれない展開でしたが、首位と2打差の2位タイという結果です。日本勢全体ではアマチュア選手を含む21人が出場し10人が予選を通り、3人がトップテンという結果は、すごいことだと思います」(中村プロ、以下同)

2位タイ、4位タイ、7位タイという結果に「日本勢、大健闘!」という見出しがつくのではなく、むしろ「悔しい敗戦」という見方になる、それが最近の日本選手たちのレベルの高さを証明しているとも言えます。

「古くは岡本綾子選手。その後に続く宮里藍選手や、アメリカに渡ったばかりの畑岡奈紗選手のような、突き抜けた選手が活躍している状況ではなく、選手たちのレベルが総じて高く、日本勢の誰が勝ってもおかしくないという状況になっているのが、今だと思います。今年はあと3つメジャーがありますが、そのどれもが今回のような展開になることも、十分に予想できます」

USGAの公式YouTubeで最終日のハイライトをチェック

画像1: - YouTube youtu.be

- YouTube

youtu.be

そして、この試合では日本勢、そして世界ランク1位のネリー・コルダの追走を振り切って勝利を収めたマヤ・スタークを褒めるべきだと言います。

「終始まったく隙を見せませんでした。パワーゴルフというか、パワーでコースを制圧するようないいゴルフをしていましたよね。表彰式ではキャディが表彰されるシーンもありましたが、キャディと話し合ってしっかりと戦略も練られているように見えました。上がり2ホール、ボギー、ボギーでも結果として、危なげなく勝ったのは、そのあたりの戦略がしっかりしていたからこそです」

優勝したスタークにパワーで劣らないところを見せたのが、2位タイに入った竹田選手。

「最終日は3日目に続き傾斜の近くにピンが切られたことで、ティーショットを飛ばして、セカンドをショートアイアンで打てる選手が有利な状況。そんななか、竹田麗央選手は世界レベルの飛距離で十分に戦えていましたし、今後にも大いに期待できます」

西郷真央選手が制したメジャー初戦の「シェブロン選手権」に続く日本勢のメジャー2連勝はなりませんでしたが、残るメジャーはまだ3つ。メジャー第3戦「KPMG全米女子プロ選手権」は早くも再来週に迫っています。

今年も日本勢が活躍した全米女子オープン

This article is a sponsored article by
''.