ボディターンを過剰に意識した結果、左肩が逃げて開くことでスライスしてしまうゴルファーは多いと武田登行プロ。武田プロがおすすめする、左肩を開かずに「体の正面でインパクトする」コツをつかめる4つの練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

両肩のラインをスクエアに保ったまま、腰をしっかり回す

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はあまりドライバーが飛ばないのですが、その原因は球のつかまりがあまり良くないこと。少しアウトサイドイン軌道になって、スピンも増えちゃうんですよね。それはわかっているのですが、これがなかなか直せない。週刊ゴルフダイジェスト6/10号に「体の正面でインパクトしよう!」という記事がありました。体の正面でインパクトできるとボールがつかまってヘッドも走るのだとか。そのためのドリルが紹介されていたので試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2025/6/10号で特集されていた、左肩を開かず体の正面でインパクトするコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2025/6/10号で特集されていた、左肩を開かず体の正面でインパクトするコツを実践!

この記事で解説をしてくれている武田登行プロによると、スライスに悩んでいるゴルファーは左肩が逃げていることが多いと言います。左肩が開いてしまう原因は「体を回そうとする」から。いわゆる「ボディターン」を過剰に意識しているからということなんですね。よく「手打ちはダメ」と言われることから、体を使ってスウィングしようと一生懸命に体を回そうとすることが、左肩が逃げる原因になっているということなんです。

画像: 体を回そうとするあまり、左肩が逃げてしまう

体を回そうとするあまり、左肩が逃げてしまう

左肩が逃げて開くことで、スウィング軌道はアウトサイドインになり、振り遅れてフェースが開きます。そうなると球はつかまらずコスリ球になり、ボールはスライスして飛距離が出ないということになります。さらにボールを無理につかまえようと体を強引に左に回すので、なおさら左肩が開いてしまう。これがスライサーの左肩が逃げる「負のスパイラル」ということになります。

また「スウィング中の力み」も左肩が逃げる原因。力むことで体が突っ込み、右肩が前に出て左肩が逃げてしまうんですね。なので、ボールがつかまらず飛距離が出ないという人は、左肩を逃さず「体の正面でインパクト」をすれば、ボールがつかまるだけでなく、自然にビハインド・ザ・ボールになりヘッドも走るので飛距離も伸びるということです。

では、どうすれば体の正面でインパクトできるのでしょうか。左肩が逃げる原因は体を回そうとするとこということでしたが、間違ってはいけないことは体を回さなくていいということではないんです。スライサーの多くは体全体が一緒に動いてしまうことがいけないんです。体は上半身と下半身を別々に動かすことが大事で、体の正面でインパクトするには両肩のラインをスクエアにすることが必要なんです。この時に両肩のラインをスクエアに保ったまま、腰をしっかり回すというのが正しい動きになります。インパクトの時には両肩はスクエアで、腰は飛球戦方向にしっかり回すことが大事ということなんですね。

画像: (左)上半身と下半身が一緒に動いてしまうとダメ。(右)両肩のラインはスクエアで、腰はしっかりと回す

(左)上半身と下半身が一緒に動いてしまうとダメ。(右)両肩のラインはスクエアで、腰はしっかりと回す

体の正面でインパクトするための4つの練習ドリル

その動きを覚えるためのドリルが4つ紹介されていたのでやってみました。まずは左手だけでクラブを体の前に立てて持ち、右手を右腰に当てながら腰を切るように回します。これで肩を開かずに腰を回す感覚がわかるんですね。

画像: 肩を開かずに腰を回す感覚がわかるので、まず最初におすすめのドリル

肩を開かずに腰を回す感覚がわかるので、まず最初におすすめのドリル

やってみましたが、確かに左肩は開かないままで腰を回すことができます。これはまず最初に動きを体感するためにはいいドリルですね。しかし僕の場合体が硬くて、なかなかうまく回せません(笑)

次は「左手伸ばし右片手打ち」。右手だけでクラブを持ち、左手は体の正面で伸ばします。右手を腰の高さまで上げ、伸ばした左手にパチンと当たるようにインパクトします。

画像: 左肩が逃げてしまうと両手がパチンとならないのでわかりやすい

左肩が逃げてしまうと両手がパチンとならないのでわかりやすい

やってみましたが、これは左肩が開かないインパクトが体感できますね。ボールを打ってもいいし、素振りでも良さそう。左肩が逃げてしまうとインパクトで両手がパチンとなりません。

3つ目が「左手パー握り打ち」です。右手でクラブを握り、左手はパーの形で親指だけをグリップにかけて構えます。そのまま右腰までクラブを上げてボールを打ちます。

画像: 右手でクラブを握り、左手はパーの形にして親指だけをグリップにかけてボールを打つ。実際のスウィングに近い感覚でできる

右手でクラブを握り、左手はパーの形にして親指だけをグリップにかけてボールを打つ。実際のスウィングに近い感覚でできる

やってみましたが、これも2つ目のドリルと同じように正面インパクトが体感できるドリルだと思います。こちらは一応両手でグリップしているので、実際のスウィングに近い感覚で正面インパクトが体感できます。

最後が「背面打ち」です。左手だけでクラブを握り、テークバックしてトップで一度静止します。そこから左右の肩甲骨を閉じるようにしながらボールを打ちます。

画像: ボールを打つのは難しいので、素振りでやるのがおすすめ

ボールを打つのは難しいので、素振りでやるのがおすすめ

やってみましたが、これは難しい。まず利き手じゃない左手でやるということが難しいのですが、左右の肩甲骨を閉じながらという感覚もなかなか難しいです。どうしても左肩の動きに右肩もついていってしまいます。ボールを打つのは難しいので、僕は素振りでやるほうが良かったです。ボールに当てに行くような動きが出てしまうので。肩甲骨の動きを意識するのであればクラブを持たなくてもできるような気がします。この動きができれば、肩の開きは確実に抑えられそうです。

スライサーに多い左肩の開きを抑え、体の正面でインパクトできるドリルを試してみましたが、かなり効果はありそう。左肩が開かないインパクトを体感することができます。ただ、両肩スクエアで腰を回すというのは、なかなか難しいですね。毎日少しずつでもコツコツと続けて体に覚え込ませるしかなさそうです。

僕もそうですが、アウトサイドイン軌道のスライスで悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください。

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