エッジワークスとラファールの試打動画をさっそくチェックする
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youtu.beエッジワークスの「EG VANDING 434 MK」とネクストゴルフの「ラファール R1.0」。どちらも“軽くて飛ぶ”を謳っているが、メーカー発の設計思想には明確な違いがある。今回は、実際に打ち比べてわかったリアルなフィーリングと性能の差を徹底比較。あなたにフィットするのは、どちらのシャフト?

江澤亜弥プロ
“しなり”のエッジワークス「EG-4シリーズ」の最新作
エッジワークス(EDGE WORKS)の「EG-4シリーズ」は、特にアマチュアゴルファーやシニア層に向けて設計された、軽量かつ高反発なゴルフシャフトシリーズです。その中でも「EG VANDING 434 MK」は、2025年3月に発売された最新モデルで、最軽量モデルのマットブラックは約41.5g、エッジブルーは約43.5gと軽量なのが特徴のシャフト。
ワンフレックス設計ながら、ヘッドスピード32〜46m/sの幅広いゴルファーに対応し、しなりを活かしたスウィングが可能だという。

EG-4シリーズのEG VANDING 434 MK
GD さっそくですが、EG VANDING 434 MKを打った第一印象はどうでした?
江澤 シャフト全体からすごく“しなり”を感じられるシャフトですね。ヘッドが走る感じが強いです。切り返しで自然とタメができて、インパクトでしっかり戻ってくる感じ。タイミングが合わせやすいので、力まずに振ってもちゃんと球が上がる。正直、びっくりしました。
GD ヘッドスピードがあまり速くない方でも飛ばせると聞きましたが。
江澤 そうですね。ヘッドスピード32〜46m/sに対応してるって言われて納得。私自身も軽く振ってキャリーがしっかり出ました。また、ヘッドスピードの割には、ボールスピードが速い気がします。球が強いということなのでしょうか? 特にスウィンガータイプの方や、女性ゴルファー、年配の男性に合うと思います。自分が頑張らなくてもシャフトがちゃんと仕事してくれるので、かなり楽に振れますよ。
試打データはこちら↓
EG VANDING 434 MK | 1打目 | 2打目 | 3打目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
弾道 | ストレート | ストレート | ストレート | ー |
ヘッドスピード | 36.6m/s | 36.5m/s | 35.7m/s | 36.3m/s |
ボールスピード | 52.2m/s | 52.1m/s | 51.0m/s | 51.8m/s |
打ち出し角 | 15.5° | 14.1° | 15.7° | 15.1° |
スピン量 | 2290rpm | 2150rpm | 2360rpm | 2267rpm |
キャリー | 177.8y | 171.7y | 172.5y | 174y |
総距離 | 206.5y | 204.6y | 200.5y | 203.7y |
GD 方向性についてはどうですか?
江澤 すごく安定していました。特にフェードやドローを狙わなくても、ストレートにスパッと狙えそうなので安心感があります。曲げたくない場面や、プレッシャーがかかるティーショットで使いたい一本ですね。
製品名 | 重量 | 調子 |
---|---|---|
EG VANDING 434 MK | 43.5g | MID |
“弾き”のネクストゴルフ「ラファール RS1.0」
ネクストゴルフが開発した「ラファール RS1.0」は、“軽量でも叩ける”をコンセプトに設計された、競技志向のアマチュアや中上級者向けの高性能シャフト。40g台という軽さを保ちながらも、手元側にしっかりとした剛性を持たせることで、スウィング中の安定感とインパクト時の力強い“弾き”を実現しているのが特徴のシャフト。

ネクストゴルフのラファール RS1.0
GD ではラファール RS1.0を打った感想をお願いします。
江澤 これ、めちゃくちゃ“弾き”がいいです!インパクトの瞬間に「パチンッ」と前に出る感じがあって、初速がすごい。直線的な弾道で、まさに“飛ばしたい人向け”。
GD 振り心地はどうでしたか?
江澤 タイミングがとりやすくてすごくいいです。私は好きです。エアスピーダーのXプラスに似てるかな? と。また、振っていて一番感じたのは、手元側にしっかりとした剛性があること。切り返しで“ブレない”感じがあるので、自分で叩きにいくタイプのゴルファーに合うと思います。逆に、しなりを感じてタイミングを取りたい人には少し難しく感じるかも。ある程度スウィングが固まっていて、自分のタイミングで振れる中級〜上級者向きですね。
試打データはこちら↓
ラファール RS1.0 | 1打目 | 2打目 | 3打目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
弾道 | ストレート | ストレート | ストレート | ー |
ヘッドスピード | 37.6m/s | 37.1m/s | 37.4m/s | 37.4m/s |
ボールスピード | 52.9m/s | 53.1m/s | 52.4m/s | 52.8m/s |
打ち出し角 | 16.2° | 14.5° | 16.7° | 15.8° |
スピン量 | 2180rpm | 2020rpm | 2280rpm | 2160rpm |
キャリー | 182.4y | 176.9y | 182.4y | 180.6y |
総距離 | 211.2y | 210.3y | 209.1y | 210.2y |
GD ターゲット層を挙げるとすれば?
江澤 シャフトが少し重いということもあるので、アスリート寄りの中級者以上、あるいは“とにかく飛距離が欲しい!”という方。スウィングスピードが40m/s近くある方だと、特にラファールのポテンシャルを感じられると思います。
製品名 | 重量 | フレックス | トルク |
---|---|---|---|
Rafale RS1.0(T-401) | 46g | Multi | 5.5 |
まとめ
GD 総評をお願いします。
江澤 そうですね、中上級の女性ゴルファーって「もう少し飛距離を伸ばしたいけど、方向性も落としたくない」ってすごく悩むんですよ。そういう方にとって、EG VANDING 434 MKは“タイミングが取りやすい=ミスが出にくい”のが大きな魅力かなと。軽くて振りやすいのに、変なしなり方をしないから、スウィングを崩さないんです。
GD 逆にラファール R1.0はどうでしょう?
江澤 これは、「あと10ヤードを取りにいきたい」ってゴルファーにピッタリだと思います。特に、ドライバーでキャリーが伸び悩んでる人や、初速を稼ぎたい人には試してみてほしい。ちょっと“弾きが強い”ぶん、振り遅れると右に抜けやすいので、タイミングに自信がある人向けかな。
GD どちらも40g台の軽量設計によるヘッドスピードアップ効果が大きいようです。特にラファールRS1.0はやや低めのライナー系の強い弾道が印象的。一方、EG VANDING 434 MKは弾道が高めになりやすく、キャリーでしっかり距離を稼ぐタイプということがわかりました。方向性の安定感ではEG VANDING 434 MKのほうがよく、“曲がり幅の少なさ”は大きな武器になるのではないかという印象でした。飛距離を伸ばしたい方は、ぜひカスタム系シャフトもリシャフトの選択肢にいれて、試打してみてください。
▶︎【動画】江澤亜弥がエッジワークスとラファールを試打! どう評価した?