ことの発端は先月の全米プロゴルフ選手権。今年の舞台は過去4勝を挙げている得意のクエイルホローCだったこともありマキロイは大本命。マスターズ制覇の勢いのままメジャー連勝を目指していた。

PGAツアー「RBCカナディアンオープン」初日、119位タイと出遅れたローリー・マキロイ(写真/Getty Images)
ところが大会前にUSGA(全米ゴルフ協会)がランダムに行っているドライバーの反発係数テストでマキロイのクラブが不適合になりエースドライバーが使えなくなった。
それだけなら想定の範囲内だがフィールドのおよそ3分の1に適合検査が実施され結果は非公開のはずがマキロイの名前だけが「2人のメディア関係者によってリークされた」(マキロイ)のだ。
「(大会前の)月曜日にスコッティ(シェフラー)のクラブが不適合になったことを僕は知っていました。でも漏れたのは僕の名前でした。彼を守るため絶対に(不適の結果は)いいたくなかった。USGAやPGAオブ・アメリカ、テーラーメイドを守ろうと思いました。それは皆が共有すべきことではありませんから。でもそれが守られなかった。僕の名前だけが露呈してとても腹が立ちました」
シェフラーがその件を打ち明けたのは優勝したあとの記者会見の場だった。だがマキロイの一件は大会前に話題になり激怒した彼は「ステージに上がったことを後悔したけれど、そうはいいたくなかった」とカナディアンオープンの事前インタビューで語っている。
全米プロは不本意な47位タイに終わった。そしてマキロイは初日から一貫してメディアの前で口を閉ざした。
もちろん本人もその行為を「責任という観点からすれば応じるべきだったと思う」というが、取材する側の配慮を欠いたリークに怒りを隠せなかったのだ。
次週の全米オープンの舞台はブライソン・デシャンボーが「世界一難しいゴルフコース」とYouTubeに投稿したオークモントCC。
マキロイが不穏な空気を払拭し優勝争いを演じてくれることを期待したい。
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The World's Hardest Golf Course: Oakmont Country Club
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