金子駆大プロが教えてくれた、ショートアイアンでライン出しショットを打つための構え方やスウィングのコツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

通常のショットよりヘッドの最下点が少し目標側になる

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。9番アイアン以下くらいの距離になったらなるべくピン近くに寄せたいですよね。でも、ちょこっと引っかけたりとかしちゃうもんです。そこでプロみたいにライン出しショットができればいいな~と思うわけですよ。週刊ゴルフダイジェスト6/17号に「ショートアイアンのライン出し!」という記事があったので、僕にもできるのか試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2025/6/17号で特集されていた、ショートアイアンでライン出しショットを打つコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2025/6/17号で特集されていた、ショートアイアンでライン出しショットを打つコツを実践!

この記事でライン出しショットの指導をしてくれている金子駆大プロによると、ライン出しショットは特別な打ち方ではないということです。しかし、大きく普通のショットと違うのは、ヘッドの最下点が少し目標側になること。なるべく低いライナー気味に打ち出したいので、ボールを抑えて打つためにヘッドの最下点が通常より目標方向になるんですね。

そのためにはアドレスの時に重心を左サイドに乗せておくことが大事。自分から見てボールの左に体の中心がくるようにセットします。胸の中心を少し左にズラすイメージ。

画像: 重心を左サイドに乗せて、胸の中心を少し左にズラすイメージで構える

重心を左サイドに乗せて、胸の中心を少し左にズラすイメージで構える

体重配分は左足7、右足3くらい。あとは両腕が体から離れないように、両わきを内側に軽く絞っておくと、体と腕が一体化され小手先で打てなくなるということです。

画像: (左)両わきを内側に絞るようにする。(右)体重が右に乗ってしまってはダメ

(左)両わきを内側に絞るようにする。(右)体重が右に乗ってしまってはダメ

そして打ち方ですが、ポイントは右手だそうです。右手のひらをトップからインパクトにかけて地面を押さえ込むように振り下ろします。インパクトからはボールを押し込むように、ややロフトを立てながら当てていくイメージ。

画像: 右手のひらをトップからインパクトにかけて地面を押さえ込むように動かす

右手のひらをトップからインパクトにかけて地面を押さえ込むように動かす

注意しなければならないのは、フェースを閉じる動きとは違うこと。手首を返してしまうと引っかけなどのミスになってしまいます。あくまでもロフトを立てるというイメージで、手首を返すことなく、アドレスからの右手首の角度を保ったままフォローまで変えずに振り抜いていくことが大事。またクラブは胸の正面から外さないという意識も大事です。手首を返さずに体の回転重視でクラブを左右に動かすというイメージです。

画像: (左)フェースを閉じる動きはミスになってしまう(右)右手首の角度を保ったままフォローまで振り抜いていく

(左)フェースを閉じる動きはミスになってしまう(右)右手首の角度を保ったままフォローまで振り抜いていく

もうひとつ大事なのがスウィング全体が緩まないこと。スウィングが緩んでしまうとコントロールが難しくなってしまいます。緩まないためのポイントは左腕をピーンと伸ばしたままスウィングし、そのままインパクトすること。これができると自然と締まったコンパクトなトップになり、スウィングが緩むことがないということです。この時に腕だけでクラブを上げようとすると力んでしまうので、左腕は何もせず胴体を回転させるだけでいいということです。

画像: 左腕をピーンと伸ばしたままスウィングすると緩まない

左腕をピーンと伸ばしたままスウィングすると緩まない

実際にやってみると……

さっそくやってみました。まずはアドレスで胸の中心を左に少しズラして構えます。これだけでかなり左足に体重が乗る感じになりますね。

そして左腕を伸ばしたまま体の回転を意識してテークバックして、ボールを押さえ込むような意識で打ってみました。

最初の1発目は少しダフったショットになってしまいました。これはおそらく右手首の角度がリリースされてしまったことと、手だけでボールを打ち込んでいこうとしてしまったためだと思います。やはり右手首の角度をキープしたままフォローまで振り抜くというのが大事ですね。リリースしてしまったり、手首を返すような動きが入ってしまうと引っかけになったりして、方向性が悪くなってしまいます。

右手首の角度がキープできれば、ハンドファーストでロフトを立てていくようなイメージで打てるようになってきました。体の正面からクラブを外さずに、体の回転で振っていくという動きができると、低めで真っすぐなライン出しショットが打てるようになってきます。左腕をピーンと伸ばすという意識はとても大事ですね。

計測してみると、飛距離的にはフルショットの時よりもほんの少し距離は落ちる感じでした。しかし、低めの球でラインが出るので、風がある時や、方向性重視のショットの時には役に立ちそうです。ただ、やはりそんなに簡単なショットではなく、僕は少し引っかかる感じの球筋になったりで、少し方向性がばらけてしましました。これはちょっと練習しないといけないですね。

ライン出しができるといろいろメリットがあるうえに、カッコいいので、ちょこちょこと練習していこうと思います。みなさんもぜひ試してみてください。

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