全米女子オープンを主催する全米ゴルフ協会(USGA)は、大会が最高峰のメジャーであるという自負を持っている。第80回という歴史もそうだが賞金額を史上最高に設定することも誇りの表れだ。
画像: USGAが主催する全米女子オープンの賞金額が4年前から倍増している(PHOTO/Blue Sky Photos)

USGAが主催する全米女子オープンの賞金額が4年前から倍増している(PHOTO/Blue Sky Photos)

LIVゴルフの出現でPGAツアーの賞金高騰が続いている。シグネチャーイベントならわずか1試合で優勝賞金5億円も6億円も稼げる男子とはまだかなりの格差があるが女子の賞金額も上昇中だ。

4年前の全米女子オープンの賞金総額が550万ドル(約7億9000万円)だったのに対し、今年は1200万ドル(約17億円)と倍以上の伸び。優勝者への配分も2年前の18パーセントから20パーセントに上がり今回チャンピオンに輝いたマヤ・スタークは240万ドル(約3億4000万円)を獲得し、2位タイの竹田麗央も105万ドル(約1億5000万円)、4位タイの西郷真央にも48万ドル強(約6900万円)が授与された。

17年にミッシェル・ウィが勝ったときは72万ドル(当時のレート約8100万円)、19年に100万ドル(同約1億800万円)に達したが、そこから5年で2億円以上も伸びたことになる。

元LPGAツアーコミッショナーで現在USGAのCEOを務めるマイケル・ワン氏は「我々はすべてにおいて“初”となることを望んでいる」と言う。女子ゴルフ界の最高額大会主催はUSGAの誇りだ。全米女子オープン以外のメジャーの賞金額も軒並み上がっている。

西郷が勝ったシェブロン選手権は、21年との比較では優勝賞金が78万ドルから120万ドルへ大幅アップ。KPMG全米女子プロ選手権は優勝賞金156万ドル。AIG(全英)女子オープンは142万5000ドル、エビアン選手権も120万ドルと高額になっている。さらにツアーの年間賞金総額も22年の8890万ドルから今年は1億3000万ドルと5割近く大幅増。

国内男子ツアーでは当初予定で過去最高の4億円大会である前澤杯が話題になったが、その場合でも優勝で8000万円と全米女子2位タイの竹田にまったくかなわないのが少し切ない。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年6月24日号「バック9」より

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