きれいなスウィングは「下半身から作る」
西川が言う「理にかなった体の使い方」は、前回に登場した「上半身のタメ」に通じるという。
「ゴルフクラブが軽いので上半身の力で、球を飛ばそうとしてしまう方が多いんです。力のある男性なら腕だけで打とうとしてまう。さらに球を真っすぐ飛ばしたい、しっかりと当てたいという気持ちが先走って、力んでミスしてしまうわけです。
このように上半身メインで球を打つというのは、体の使い方の順序が逆なんです。最初に『体全体を使って打たなきゃ飛ばない』という話をして、前回は「上半身のタメ」について触れました。切り返しで上半身の力を抜いて、下半身の力を使って打つことがすべてに繋がるんです」
西川自身は体格が大きい方ではない。しかし当時のパーシモンヘッドとスピンが入りやすい糸巻きボールの組み合わせで270ヤードを超えるビッグドライブを打っていた。小さい体ながらそれだけのパワーを生み出せていたのは、下半身の力をメインにスウィングを繰り出していたから。
「力のない女性は特に下半身に頼りながら、上半身のタメを効かせてスウィングするのが大切なんです。とにかく下半身と上半身が一緒に回らないように意識してください。
下半身を先に回すんですが、上半身は我慢してこれ以上は無理という時に解放します。コツは左肩を残しておくことが大切です」
「腕や他の部位でクラブを操作するのではなく、下半身も使って体全体でスウィングを作ることで綺麗なスウィングになる」と話す
ジュニアゴルファーが全身を使ってクラブを振るように、ひとつの部位に頼らず下半身でクラブを動かし、切り返しの一瞬のタイミングで必要最低限の力を発揮する。この体の使い方の流れが飛距離を生む。
さらに多くのアマチュアを指導する中で、「正しい順番で体を使えていない」という共通点があるという。その順番を理解していないと手先や上半身の力を優先して、スウィングをしてしまい飛距離ロスと芯に当てることを自ら難しくしているという……。
つづく
・取材協力／バーディ赤坂24
西川哲プロが主宰する「バーディ赤坂24」では、初回【無料体験レッスン】を実施中。ご希望の方はDMまたは受付時間内に店舗までお問い合わせください。無料体験レッスンでは、ヒアリング後、初心者から上級者の方までその方に合わせたレッスンを行います（30分～40分）
■TEL:
[平日]14:00-21:00 [土日祝]12:00-18:00
