
バックフェースに「MAX」と刻印された「Xフォージド」アイアン
雨の降る六甲国際GCの練習場でアイアンのテストを行うキャロウェイ契約選手たち。遠目には1ピースの軟鉄鍛造キャビティアイアン「Xフォージド」のようだが、キャロウェイのツアーバンに行くと、バックフェースには「MAX」の文字が刻印されていた。
よく見るとバックフェース下部のトウとヒールに2つの大きなポケットが空いている。これにより重量をヘッド周囲に分散させて慣性モーメントを大きくして寛容性を高め、同時に重心を深く、低くすることで球を上げやすくしている。

トウとヒールに2つの大きなポケットが空けられたバックフェース。トウには江戸切子のような「X」のデザイン
現在「Xフォージド」を使用している神谷そらは、「打感は今のアイアンと同じ。それでいて球が上がりやすくてキャリーが伸びました」と言う。「Xフォージド MAX」の7番のロフト角は32度と、「Xフォージド」より1度立っていて、ヘッドサイズも若干大きいという。神谷は4UTとその下の5Iに飛距離のギャップがあるといい、「そこを埋められるクラブになりそう」とセッティングの変更を検討中だ。

「球が上がってキャリーが伸びた」(神谷そら)
「Xフォージド STAR」を使用中の柏原明日架は、「やさしく球が上がってくれる感じがするし、飛んでいる。上の番手がとくにいい感じ」と、これも新しいクラブに納得の手ごたえ。「打感が手に伝わってくる感じがしてすごく好き。雨でも距離が落ちなそう。私にはやさしいアイアンが合うと言われてきたけど、これはドンピシャ。すごくいい」とは手束雅。

「打感が手に伝わってくる感じ」(手束雅)
複合構造の「APEX」シリーズを使う六車日那乃と木村彩子は、「1枚もののアイアンは今まで使ったことがなく、薄くて難しいかと思っていましたが、打ってみるとやさしくて球が上がってくれる。しっかり飛んでいるなと実感できる打感でした」(六車)

「やさしくて球が上がってくれる」(六車日那乃)
「簡単で球が上がりやすいのが『APEX』を使っている理由なんですが、これは同じくらい使いやすい。ソールの抜けがものすごくいいので難しくない。ここまでいいと思ったものはなかったし打感もいい。打感がいいやつは飛距離が落ちるけど、これはそれがない」(木村)と大絶賛。

「ソールの抜けがものすごくいい」(木村彩子)
1ピースの軟鉄鍛造の打感と顔、そこに2つのポケットが生み出すやさしさと、球の上がりやすさが加わった新しい「Xフォージド MAX」。果たして彼女たちの実戦投入はあるのか⁉
写真/小林憲司