「XフォージドMAX」はトウ・ヒール側だけポケットキャビティ化し寛容性アップ
昨年、2021年から実に3年ぶりとなる新作が登場した「Xフォージド」シリーズ。現行モデルの「Xフォージド」 「XフォージドSTAR」以上の扱いやすさ、やさしさを求めて新たに開発されたのが、今回発表となった「XフォージドMAX」シリーズだ。

「XフォージドMAX」(左)と「XフォージドMAX STAR」(右)
まずXフォージドMAXから見ていこう。いわゆる1ピース軟鉄(S20C)鍛造アイアンで、キャビティバック構造である点は現行モデルと同様だが、加えて寛容性をアップさせるための工夫がなされている。

「XフォージドMAX」(写真は6番)
そのひとつが、バックフェース下部のトウ・ヒール側に設けられた窪みだ。CNC加工によって小さなポケットを開けることで重心がより深くなり、ボールが上がりやすくミスヒットにも強くなっている。一方でセンター部分は肉厚なまま。要するにセンターでヒットした際の軟鉄鍛造ならではと言えるソフトなフィーリングを損なわず、トウ・ヒール側だけポケットキャビティ化しているというわけだ。

バックフェース下部のトウ・ヒール側に設けられた窪み
そしてバックフェース下部のトウ・ヒールに設けられたポケットによって生まれた余剰重量は、ソールの広さに反映。セミワイドソールとなったことで深重心となり、従来モデル「Xフォージド」以上に高い球を打ちやすくなっている。
また、ソールのリーディングエッジ側とトレーリングエッジ側で面取りを変えてスムーズな振り抜きを可能にする「トライレベル・ソールデザイン」も引き続き採用されているとのことだ。

セミワイドソールによって深重心に。トライレベル・ソールデザインも続投
ヘッドサイズやオフセットは「Xフォージド」と同等で、軟鉄鍛造アイアンを好むプレーヤーが求めるコントロール性能を維持しつつ、トップブレードは適度な厚みを持たせるなど見た目に関してもやさしさを感じる工夫がなされている。
ロフトについては7番で32度。「Xフォージド」より1度立たせた設定となっている。シャフトラインナップは「NSプロ モーダス3 ツアー 105」「ダイナミックゴールド ミッド 115」の2種から選べる(いずれもSフレックス)。
どちらのシャフトを選んだ場合でも5本セット(6~9番、PW)で価格15万9000円(税込)。4番、5番については単品で購入する形となり、価格は3万1900円(税込)だ。
新設計「デュアル軟鉄構造」を採用した「XフォージドMAX STAR」
もう1つの「XフォージドMAX STAR」は、より飛距離性能と寛容性に特化させたモデルとなっている。軟鉄鍛造で“やさしく飛ばす”ためにキャロウェイが採用したのが「デュアル軟鉄構造」だ。

「XフォージドMAX STAR」(写真は6番)
フェース側とバックフェース側を軟鉄(S20C)鍛造で別々に作り、溶接して1つのヘッドに仕上げることで、従来モデルではなかったほどに深く大きいポケットキャビティ構造を実現、重心位置も「やや高めかつ深い位置」という通常のアイアンにない構造となっている。

フェース側とバックフェース側を軟鉄鍛造で別々に作り、溶接して1つのヘッドに仕上げる「デュアル軟鉄構造」を採用
深いポケットに加え、トライレベル・ソールデザインが施されたワイドソールによる深重心の効果も相まって、通常のアイアンではかかりにくいギア効果を生み出すことに成功。薄めに作られた反発力の高いフェースの効果も加わり、飛距離を出しつつスピンもかかり、さらに高弾道も実現。ソフトフィーリングな軟鉄素材を使いつつ、インパクトでバックスピンを増大させることができるユーティリティ的なやさしさを持ったアイアンに仕上がっているとのことだ。

「XフォージドMAX STAR」はワイドソールで、セミワイドの「XフォージドMAX」よりさらに深重心に。トライレベル・ソールデザインも施されている
ロフトについては7番で30度。「XフォージドSTAR」より1度立たせた設定。シャフトラインナップは「リコイルダート6T forキャロウェイ」(UNIフレックス)、「NSプロ 950GH neo」(Sフレックス)、「NSプロ モーダス3 ツアー 105」(Sフレックス)の3種から選べる。
いずれのシャフトでも5本セット(6~9番、PW)で価格15万9000円(税込)。4番、5番については単品で購入する形となり、価格は3万1900円(税込)だ。
XフォージドMAXとXフォージドMAX STAR、どちらのモデルも全国のキャロウェイゴルフ取扱店とキャロウェイオンラインストアにて2025年7月18日より発売予定とのこと。軟鉄鍛造らしいフィーリングと寛容性を両立した新たなアイアン、興味のあるゴルファーはぜひ試してみてほしい。