
なかじま・けいた/2000年6月生まれ。2020年アマチュア世界ランク1位。翌年のパナソニックオープンでアマチュア優勝。2022年はマスターズ、全英OPへ出場、同年9月プロ転向。2023年ASO飯塚チャレンジでプロ初優勝、同年3勝で賞金王。昨年から欧州ツアーが主戦場

Qi35 LSはネック調整して使う。0.5度アップライト、0.75度プラスロフトのポジション。長さは44.5インチ、シャフトは60グラム台のXフレックス
ドライバーはQi35のLS、ロフト9度(+0.75度で使用)。中島がこのドライバーを試した際、構えた時の見え方とボールをコントロールするイメージが一致してチョイス。中島と言えば、パワフルな飛ばし屋のイメージだが、今は飛距離よりもコントロール性を重視してクラブを選んでいるという。シャフトもツアーAD CQからツアーAD PTに変更。PTのほうがやさしくボールをコントロールできるイメージを優先してとのこと。

3Wと5WはQi35を使用する。シャフトはグラファイトのツアー AD XC
FWはQi35の3Wと5Wの2本。昨年までは3Wと3Uの組み合わせだったが、欧州のコースは様々なシチュエーションで使うケースが多く、それに対応しやすい番手として5Wに替えた。

やさしくコントロールしやすいセッティングへの変更に伴ってアイアンも替わった。ヘッドはキャビティに、シャフトはN.S.プロへ
アイアンはP7CBの4I~9I。マッスルバック系のP7MCを使っていたが、操作性と寛容性の高いキャビティバックのアイアンへスイッチした。シャフトもプロジェクトXからN.S.プロ モーダス³プロトへ変更。いずれもやさしさと操作性を重視しての変更。

4本のウェッジはすべてミルドグラインド4だが、56度のみタイガー仕様のTWモデル。ウェッジのシャフトはダイナミックゴールド
ウェッジはMG(ミルドグラインド)4で46・52・56・60度の4本態勢。PWの役割をウェッジの46度で担う。この4本は国内ツアーで賞金王になった頃から変更していない。60度はセッティングやコンディションに合わせてバウンスを調整しているという。

パターはブレード型からマレット型のスパイダーへスイッチ。世界ランク1位のシェフラーと同じクランクネックに白いドットを入れて使う
パターはテーラーメイドのスパイダー ツアーX。元々、中島はブレードタイプを好んできたが、マレットタイプのスパイダーをテストしてみると想像以上にフィットしたうえに、コースごとに様変わりする海外のグリーンへの対応力の高さも評価しての投入とのこと。
ボールはTP5。「軟らかく食い付きながら弾く感覚があります。方向性も安定し、ボールスピードも上がってくれます」(本人)
欧州ツアーはすでに2年目、2勝目が欲しいところ。久常涼、星野陸也に続き、欧州経由でPGAツアー行きのチケットを手にできるか、注目だ。
中島啓太の最新クラブセッティング
1W/テーラーメイド Qi35 LS ドライバー(9.75度)・グラファイト ツアーAD PT(60X)
3W・5W/テーラーメイド Qi35 FW(15度・18度)・グラファイト ツアーAD XC(70X)
4I~9I/テーラーメイドP7CB アイアン・N.S.プロ モーダス³プロト(X)
PW・GW・AW・SW/テーラーメイド ミルドグラインド4 ウェッジ(46度・52度・56度・60度)・ダイナミックゴールド ツアー イシュー(X100)
PT/テーラーメイド スパイダーツアーX
BALL/テーラーメイド TP5
※スペックは編集部調べ
撮影/岩本芳弘
※週刊ゴルフダイジェスト 2025年7月1日号「プロスペック」より