▶スタートホール…、後ろの組が追い付いて見られている、緊張したときのに役立つ攻略法！
解説／北川祐生プロ
きたがわゆうき。1990年生まれ、東京都出身。高校卒業後に研修生となり20歳でプロテスト合格。昨年、ACNツアーで賞金ランキング16位になり、今季はレギュラーツアーの出場資格を獲得。得意のドライバーショットを武器にツアー初優勝を狙う
【振り抜き方】ボールの頂点を凝視する
GD ほかにも緊張したときに注意することはありますか。
北川 緊張した場面では、あえてボールを“ガン見”して打ちます。ボクの場合は、ボールの頂点を見続けたまま振り抜く感じです。
GD インパクトまで見るんですか。
北川 打った後までボールがあった地点を見続けます。曲がる原因は、ボールが飛んでいく行方を見たり、飛ばそうとして体重移動をさせたりすることにあります。インパクトした後までボールがあった地点を見たまま振り抜ければ、結果的に頭は動かずスウィングもシンプルな動きになりやすいんです。
GD ボールを凝視するんですね。
北川 そうです。頭が動かないようになれば、逆にヘッドは走るようになって飛ばそうとしなくても距離は出せるようになります。緊張すると手に力が入ってヘッドの動きが鈍くなりますが、いつも以上にボールを凝視するだけで、コンパクトなスウィングで曲がらず、ある程度の距離も出せるのでぜひやってみてください。
「ボールの位置を“ガン見”し続ける」
ボールに集中することで体の軸がブレにくくなり、インパクトでフェースをスクエアに戻しやすくなるため曲がりにくい。左右に体を揺さぶるとフェースが開閉しやすく、緊張した場面ではより曲がるリスクが高まってしまう。
フェース面をスクエアに戻すにはボールを見続けることが大事。中途半端に見るのではなく、真上から見続けるくらいの意識を持つとよい。ボールの行方を気にしないことがポイントになり、インパクトでボールを見ていないと、体が起き上がり大スライスの原因になるので注意しよう。
ボール1点集中です
ポイント 打ち終わってもボール位置を見続ける
緊張した場面でボールが曲がるのは、ボールの行方を早く見たくなる極端なヘッドアップが原因のひとつ。それを防ぐためにも、打ち終えた後もボールがあった地点を見続けることが重要。
ボールをずーっと見続ける
ポイント ヘッドに体の回転がついていく
緊張しているのに無理に体を回そうとすると、いつも以上に振り遅れて大スライスの原因になる。緊張して曲げたくないときほど、体の回転を意識ボールの行方が気 しないことがポイント。
飛ばそうとしたり、体重移動を使おうとしたりするとヘッドが遅れてスライスなどの原因になるので注意。
【左右OBの対処法】とにかくボールを前に飛ばす
GD スタートホールや後続組に見られる状況だけじゃなく、左右がＯＢのようなプレッシャーがかかる場合はどうすればいいでしょう？
北川 基本はここまで説明してきた方法を実践してもらいますが、まずは、とにかく前に飛ばすことを優先します。
チョロ＆OBだけはさせない
GD 具体的にはどういうことでしょうか。
北川 チョロや大スライスをさせない準備だけして、超低空飛行のトップならOKという気持ちで挑みましょう。そのためにやってほしいことが、まずクラブを指2本分は短く持ちます。これでミート率を高めます。さらに、さきほども説明したボールを見続ける動きを極端にやります。フィニッシュまでボールの位置を見続ける意識で振ってください。ボールはつかまりやすくなるので必ずスライスのミスが防げます。
左右OBのとき対策法① 短く持ってスライス回避
グリップを最低でも指2本分以上短く持つことでミート率が上がり、ヘッドスピードは減速するがバックスピン量も減り地面に早く着弾するので曲がり幅が少なくなる効果がある。
短く持つ
左右OBのとき対策法② ベタ足で右ミスを防ぐ
フィニッシュまでボールを見続けると右足がベタ足になりやすい。それによりインパクトでフェース面が開きにくくなりスライスを防ぎやすくなる。
右足のべた足がいい
PHOTO／Tadashi Anezaki
THANKS／常陽カントリー倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト7月1日号「緊張した時のティーショット術」より一部抜粋
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