
27歳の生源寺龍憲が今季2勝目(撮影/大澤進二)
生源寺は最終18番でウィニングパットを沈めると、待っていた仲間から祝福の手洗いウォーターシャワーを浴びた。
「めちゃめちゃ気持ちよかったです。溺れそうなくらい水を浴びました」
バーディ合戦の中でも堅実なゲーム運びが光った。2番のバーディで首位の石坂友宏に並ぶと、4番パー5で3メートルを沈めて単独首位へ浮上した。前半で6アンダー30をマークした3組前の大岩に12番で並ばれたが、16番で2メートルのバーディパットを決めて突き放した。
「今日はしっかりチャンスにつけて決めることを意識していました。一番大きかったのは16番ホールです。16番でバーディを取って、17番で横からの微妙なスライスラインを決めることができて、18番のティーショットに行けたかなと思います」
初優勝を果たした東建ホームメイトカップは最終日が悪天候のため中止になり3日間大会での優勝だったため、4日間を戦い抜いての優勝は初めてとなる。
「しっかり4日間やって勝ちたいと思っていたのでうれしいです。やっぱり最終日のバックナインは苦しいなと思った。そこをうまく耐えて優勝することができたので自信になります」

生源寺が憧れるリー・トレビノ
理想とするスウィングは世界的なレジェンドを参考にしているという。
「僕が好きなのはリー・トレビノです。フェースターンをあまりしない選手のスウィングが好きですね」
今大会の優勝で今季2勝目一番乗りを果たし、賞金王レースではトップを堅持。今後の目標には初の賞金王を掲げた。
「今年はもっと優勝したいなと思います。ランキング1位で最後までいきたいです」
今季大ブレイク中の27歳が男子ツアーを盛り上げる。