
全英オープンに出場を決めたリー・ウェストウッド(PHOTO/Getty Images)
1日36ホールの長丁場。三井住友VISA太平洋マスターズの3連覇をはじめ世界各地で44勝を挙げているウェストウッドが会場のトップで本戦出場権を獲得した。
「全英オープンにはじめて出た95年も大会前の最終予選会を突破して貴重な切符を掴み取った。19年のロイヤルポートラッシュでは4位に入っているし、大好きなコースなのでまた出たいと思って予選会にエントリーした。全英はゴルフ界最高の舞台だからね」
これまでにメジャーで度々優勝争いを演じてきたが勝てなかった。それでもマスターズで2位が2回、全英でも10年に2位、全米オープンは3位が2回、全米プロでも3位が1回とトップ10
入りは実に19回。
今回は52歳にして28回目の全英オープン。しかも舞台は得意のロイヤルポートラッシュ。ヒゲが白くなったベビーフェースが爪痕を残すつもりだ。
いっぽうロイヤル・シンク・ポーツ会場に出場したイアン・ポールターと息子でフロリダ大学4年のルークは揃ってトップ5に2打足りず落選した。
米英アマチュア対抗戦ウォーカーカップへの出場が有力視されているトップアマ、ルークは1ラウンドに67の好スコアをマークしたが2ラウンド目に76と崩れチャンスをものにできなかった。
パパ・ポールターは自身のアパレルブランドを立ち上げるなどゴルフ界のファッションリーダー。石川遼が10代の頃憧れていたのがポール
ターだった。
各会場とも予選会とは思えないほど大勢のギャラリーの熱気で溢れた。LIVからウェストウッド、ポールターをはじめ、グレーム・マクダウェル、香妻陣一朗ら全14名が参戦。今季PGAツアーで頭角を表しているハリー・ホール(バーハム&ベロー会場で出場権獲得)らが出場するとあって大盛況。
そんななかウェスト・ランカシャー会場で観客を湧かせたのが20歳のアマチュア、リチャード・テダー。4人によるプレーオフに進出し3ホール目で340ヤードを飛ばし残り80ヤードを直接カップに沈め劇的チップインイーグル。トップ5に滑り込んだ。
劇的! リチャード・テダーのチップインイーグル【全英オープン公式X】
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x.com「夢だった全英オープンに出場できるなんて嘘みたいです。まさか自分がメジャーに出場できるなんて……。でもこれは現実なんだ!」と声を弾ませた若者。ちなみに、エストニア出身のゴルファーが全英に出場するのは初めてだ。
なお、最終予選会に挑んだ日本人は2人。前述した香妻はバーハム&ベロー会場で棄権、怪我から復帰した川村昌弘はロイヤルシンクスポーツ会場で予選通過に6打足りず敗退した。