
31歳。今年は優勝こそないもののベスト10入りが4回のジョーダン・スピース
ここ数年手首のケガに悩まされてきたジョーダン・スピースは、手術を受けた結果、今年はトップ10入り4回、ポイントランク39位と比較的順調なシーズンを過ごしてきた。しかし大会初日、ウォーミングアップ中に首に違和感を覚えながらスタートすると徐々に悪化。
「右の肩甲骨が固まったような感じがして首の両側と背中の上のほうを上手く動かせなくなってしまいました」とフィニッシュでクラブを落とすシーンが続き12ホールで5オーバーを叩いた後に棄権した。
PGAツアー297戦のスピースが途中棄権するのはこれが初めて。ライダーカップ出場やプレーオフ進出に支障が出そうだ。3日目に63をマークしたビクトール・ホブランも最終日の途中で棄権。練習での序盤は良かったがドライバーを打ち始めると首に異変が。「数球後にはどこかがひび割れたような感じがして動けなくなりました」と1ホールもプレーすることなく会場を後にした。
出られる試合にはすべて出てツアーの合間にミニツアーにまで参戦する鉄人エリック・コールも最終日に体調不良を訴えて棄権した。ちなみにトッププロたちはここまでに15試合前後しか出ていないがコールは23試合に出場している。
日本でもすでに猛暑の気配だが、アメリカでは5月から各地で40度超えを記録しており地球温暖化は深刻。ツアーは暑すぎたり寒すぎたりしない地域を避けて開催するスケジュールが組まれているが、全米オープンは激しい雨に見舞われるなど自然が猛威を振るった。
体調不良やケガ人の続出は異常気象のせいだけではないが、近年言われる気象病の影響がないとはいえない。故障者は今後も増え続けるのか?
※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月15日号「バック9」より