このままいけばトップ30しか出場できない最終戦ツアー選手権にも出られそうだ。
終盤に4人が首位に並ぶ混成を制し今季6人目の複数回優勝者となった32歳のキャンベルは「夢のようです。いった何が起こっているのか分からないくらい。言葉がありません」と喜びを口にした。

PGAツアー「ジョンディア・クラシック」を制したブライアン・キャンベル(写真/Getty Images)
カリフォルニア出身だが大学は今回の舞台TPCディアランに近いイリノイ大学。いわば地元でのうれしい2勝目に感無量の体だった。
実は彼ここ数年同郷で同世代のジェイク・ナップとカリフォルニアのオレンジカウンティにあるメサベルデCCに隣接する家で一緒に暮らしていた。
一時期ゴルフを諦め酒場の用心棒をしていたナップが昨年突如覚醒し勝ったメキシコオープンで今年キャンベルが初優勝を挙げたのも奇跡のような偶然。20代に苦労した2人が30代になって大輪の花を咲かせている。
トッププロの大半がスキップするジョンディア・クラシックは下位の選手たちにとって挽回を狙える貴重な大会。
プレーオフ1ホール目のティーショットを右に曲げセカンドショットでグリーンオーバー。3打目もミスしてパーをセーブできずキャンベルに敗れたグリジョだが単独2位に入ったことで大会前の105位からプレーオフ進出圏内(70位以内)の64位にジャンプアップした。
今季絶不調のマックス・ホーマは5位タイに入り122位からようやく二桁台の98位まで上がってきた。
そのいっぽうで久常涼は予選ラウンドでの貯金を決勝ラウンドで吐き出し通算イーブンパー60位タイで終戦。ポイントランクは71位から74位に後退しプレーオフ進出に黄信号が灯った。
代わって18位タイに入ったリッキー・ファウラーが72位から4ランクアップの68位とトップ70圏内に浮上している。
予選を突破し最終日9バーディ(2ボギー)の猛チャージを見せた星野陸也は41位タイに入ったがポイントランクは7ランクしか上がらず依然179位に低迷中。
その他、気になるのが昨年メジャー2勝のザンダー・シャウフェレ。未だ57位でプレーオフ進出はほぼ確実だが上位50人に絞られるBMW選手権に出るためには残された試合でポイントを稼ぐしかない。