21年全英オープンチャンピオンに輝いたコリン・モリカワが4年ぶり2度目の戴冠に向け新キャディを投入する。イングランドのベテラン、ビリー・フォスターがその人。かつてセベ・バレステロスやリー・ウエストウッドらのバッグを担いだ名手は今年のはじめまでマシュー・フィッツパトリックとのコンビで22年には全米オープンを制覇している。果たしてモリカワは新しい相棒と化学反応を起こすことはできるのか?

23年のZOZOチャンピオンシップでツアー6勝目を挙げて以来モリカワは優勝から遠ざかっている。

今年4月デビュー以来二人三脚で6勝を挙げてきたJ.J.ヤコヴァックと袂を分かった彼は、元マックス・ホーマのキャディ、ジョー・グライナーを起用したが先月再び決別。

「ジョー(グライナー)は素晴らしいキャディ。でも物事の捉え方や日々の取り組みが少し違っていると思いました。それが正しいとか間違っているとか、そういうことではなく、しっくりいかなかっただけです」

ロケットクラシックの前の記者会見でそう語り、その週は大学(UCバークレー)の元チームメイトで現在コーンフェリーツアー(下部ツアー)でプレーするKKリンバストが代役を務めた。

そして今週のジェネシス・スコティッシュ・オープンと翌週アイルランドのロイヤルポートラッシュで開催される全英オープンにフォスターを起用する。

画像: コリン・モリカワの新たなキャディはビリー・フォスター(写真/Getty Images)

コリン・モリカワの新たなキャディはビリー・フォスター(写真/Getty Images)

4月にホーマとのコンビを解消したグライナーとタッグを組んでいた時期(5月から6月の5試合)モリカワは予選落ちはなかったものの全米プロで50位タイ、全米オープンで23位タイと結果を出すことはできなかった。

モリカワのコンビでは上位争いがなかったグライナーだがジャスティン・トーマスのキャディ、マット・ミニスターの代役としてスポットでバッグを担いだRBCヘリテージでトーマス3年ぶりの優勝に貢献している。

キャディの良し悪しは選手にしかわからない。寡黙なキャディが好きな選手もいれば、沈黙を好まない選手もいる。モリカワは気難しいタイプではないが今年はキャディ問題で迷走中だ。

ヤコヴァックとのコンビで開幕戦のザ・セントリーでは松山英樹に逆転を許したが単独2位。アーノルド・パーマー招待でも単独2位に入っているのに決別したのは「苦しい決断でした。すべて順調に見えたけれど、時として物事がうまくいかないと感じることがある」とモリカワは具体的な理由は明かさなかった。

彼の元を去ったキャディには「幸運を祈る」とエールを贈っている。プチスランプ解消に向け今回フォスターとのコンビが「しっくりいく」ことを願いたい。

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